悪くないのに謝ってみたり少しでも愛に近づきたくて誰にも読まれない目盛りのような隙間で今日も息をしている数字を追いかけながら走るのに疲れても働いて汗をかいたら目盛りが1ミリ増えて迷子になるかも知れない見えなくても掴めなくても月の背中に靴を揃えて死んだふりをしたら夜の輪郭が僕を拭いた冷たいな風のせいで好きと嫌いに分かれてもまだ間に合うから尖った襟の先で何かを貫きたかった
螢さんへ
それは主人公の願いか、夢か、いやもっと身近な目標なのか? 標的までが、距離なのか、はたまた重さなのか、それが何なのかも、わからない。けど、mm単位で少しでも標的に近付こうと、心折れてしまいそうな自分を励ましながらも、何かを貫こうとする姿に、この青年 (作者) の芯の強さと、命の輝きを見た気がした!