人は愛を求めて街へと出かける。
賑やかな通り、無数のネオン、交差する人々。
そのどこにも愛は見つからない。
目を凝らしても、手を伸ばしても、彼らの表情は虚ろだった。
愛のない場所をさまよう者は、
永遠に愛から疎外されている。
愛することもなく、愛されることもないまま、
地上のどこかで取り残されていく。
愛することと愛されることは相関している。
常に愛することが先行している。
ただ愛を待つ者にそれは訪れない。
為政者は愛の代わりに代理品を作りだした。
愛の不足を補うために彼らは国家を築いた。
そこにあるのは虚像だけだった。
彼らは本物の愛を見失っていった。
虚像と愛を取り違えた彼らは親子の情こそが愛だと思っていた。
利害で結ばれた関係を愛と取り違えていた。
期待と義務による重みに押し潰され、
本当の愛は育つことがなかった。
愛は見返りを求めない行為に基づく。
どれだけ地位と名誉で固められていても、
愛そのものがない限り幸福には繋がらない。
愛から疎外された者たちにも、太陽は等しく降り注ぐ。
その光も時には過酷であり、
乾いた心には恵みとならなかった。
それでも彼らは街を歩き続ける。
どこかに愛が見つかると期待しながら。
けいとさん こんにちは お昼休み時間に拝読させて頂いています。
「愛から疎外された者たちにも、太陽は等しく降り注ぐ。
その光も時には過酷であり、
乾いた心には恵みとならなかった
それでも彼らは街を歩き続ける。
どこかに愛が見つかると期待しながら。」
抜粋させて頂きました所にとても切ない空虚を感じます。
そしてけいとさんの愛を思う気持ちがとても優しく包んでくれる
そんな気がしたUUXでした。
街行く人の人間関係 家族関係 そして国家という大きな中において愛を語る事ができるのはどんな時なのだろうと考えさせられた詩でした。
今一部の他国では戦争により愛ではなく憎しみが暴発しています。
命を丸めて捨てる紙屑のように扱いそれはどこに愛を探せばよいのでしょう
涙を流しながら命が絶えた人、涙さえ出なくなってしまった人…人の愛とは何なのでしょうね。
けいとさんの詩はいつだって問題提起を私達に向けて発信して頂いていて崩れたコメントをお書きできない真剣さがあると思います。
それだけに目が離せない貴重な作品だと思うUUXです。
そして今だからこそ無償の愛を与えたいそんなふうに思うUUXでした。。
こんばんは。
求め続けるのが恋で、与え続けるのが愛、と歌った歌もありましたが、まさにその通りだと思います。
愛を恋愛に限らなければ、街にも田舎にも、親子や兄弟にも、友人や恋人同士にも。そして人に限らず犬や猫、花や風景、様々なのものに愛はあふれているように私は感じています。
貴方が詩に書かれているように偽物の愛も本物の愛と同じくらい、いやそれ以上に私たちの周りにあふれているのかも知れません、心を澄ませて本物の愛を見つけたいですね。
けいとさん、こんにちは。
詩を読んでいて仰るとおりだなと思いました。本物の愛を与えられず知らないと偽物の愛だと気づくのは難しいし、愛だと思い偽物の愛を渡すことも悲しいですがあるかもしれないと読んでいてそんなことを考えてました。
詩から今の日本や世界について真剣に考えておられ、洞察力で問題を見抜いたものを何とか伝えたいと言うのと、愛も重要なテーマなんだろうなと読んでいて感じました。
UUXさん。
お読みいただきありがとうございます。
私の作品をきっかけに考えを巡らせていただいたようで嬉しいです。