気が付いたらそこにいて
たぶん誰よりも近くにいる
一番長いこと一緒にいる
あなたは私のことをなんでも知っているような顔をしていた
私は多分そんなあなたに他の誰よりも嘘をついていた
一番私の近くにいて
一番なんでも知っていて
触れたくなくても触れてしまうような距離にいるのに
手を伸ばしてもどうしようも届かないほど遠い
一度だって離れたことはないはずなのに
一度だって触れたことのないような
訳のわからない貴方と私は「ペア」
時には薬になるし
時には毒になる
まるで名も知らぬ雑草の蔓延った庭のよう
感情だとかで切り離せるほど脆くなくて
気が遠くなるほどしがらみのある赤い線
同じ夜に同じ窓の同じ街灯を見ているはずなのに
ふと盗み見たあなたの横顔が
こんなにも遠いのはなぜなの
同じ朝に同じ空の同じ太陽を見ているはずなのに
ふと握り返したあなたの手が
こんなにも冷たいのはなぜなの
同じなにかを分け合った身のはずなのに
あまりにも私にはこの光がまぶしすぎて
あなたの隣でそっと目を閉じた
「ねえ、好きになれなかったのはお互い様じゃない。」
あわねさんへ
あなたと共にずっと生きている、あなたの「みみずさん」を思い出していました!
ペアと呼ぶほどに、一心同体な "貴方と私" の中に流れる血の温もりを感じています。 うれしいときも、悲しいときも、どんな時も、ペアの、その人は、あなたを抱きしめてた。 あなたも、抱きしめた。
作者の、素敵な、心の詩を読ませてもらえました!