この世は一瞬の幻。どこから来て、どこへ向かうか、僕らは誰も知ることが出来ない。確実にあるかに見える今、見えているものが現実だと、いったいだれが保証するのか?無理やり連れて来られた世界。僕らがこの世に来て、宇宙に何の変化があっただろうか?さあ酒を飲もう。この苦しいひとときを、歓喜に近いものにするために、酒を酌み交わそう。過去は妄想、未来は蜃気楼。今のこの瞬間だけが、僕らに与えられた取り分なのだから。
ゆめのさん
コメントありがとうございます
誰しも、このような思いにとらわれる事はあると思います。
特に、詩を作るような思慮深い人ではあればなおさらです。
この作品は「ルバイヤート」というアラビアの作品をもとに書きました。
哲学的で厭世的でありながら、不思議と心が軽くなる作品だと思います。
けいとさん
長い、不思議な夢から目覚めた瞬間に、私も、この詩のような情感に思いを馳せることが多々あるんです。
自分の、今のいのちは本当なのか? 自分が生まれる前は、どうだったんだろうか? この命が終わるときは、一体どうなってしまうんだろうか .....と。
考えすぎると怖くなって .... いつの間にか、忙しい日常生活に、ただ気持ちを紛らすことで、私は、恐怖心を遠ざけて生きてきたように思う。
深淵な宇宙の目から見れば、自分のいのちは、無限の時間の、ほんの一瞬の出来事に過ぎず、無価値なものかもしれない。
ただ、こんな私でも、この瞬間、この地球で、生きた証を、自分のいのちに刻み付けておきたいと思う。
「無理やり連れて来られた世界」とも思うし、宇宙の刹那に、こうして詩で、心を交わそうと、互いに約束をして、私たちは生まれて来たのかもしれないと、そう思うと少し気持ちがなごみます。
お酒は、友と、楽しく、酌み交わしたいものです!
最高です! 詩も! あなたも!!
ゆめの
はじめまして、けいとさん。
あなたの詩から、「遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけむ」
この一節を思い出しました。
「さあ、酒を飲もう」
「・・せっかくですが、私、下戸なものですから・・」
しかして、シラフでも、酔っ払いが困るほど羽目を外す私は、ほくそ笑んでこの時とばかりにあなたに叫ぶのです。
「ワシは下戸でじゃが、今宵は、大いに羽目を外すぞね!!」
静かに飲みたい人には迷惑でしかありませんね。
どうぞ、よろしくお願いいたします。