ストローに残る赤い口紅を見て恋だと思った消え方を知らない炎のように燃えて傷跡みたいな印を痛々しく刻むから扉を閉めたんだ心のいちばん深い場所で息をしていると苦しくて空へ届かない夢があることに気が付いたひとりでいるのにふたりで歩きたくなる落ち葉の季節の中にそっと隠した気持ちを誰かに踏まれる前に自分で拾ってコートのポケットにしまった手のひらが温かい愛しさと切なさを同時に抱えた恋の燃え殻を集めて私は紅を差す
ミナト螢さん。
はじめまして。
「心のいちばん深い場所で
息をしていると
苦しくて空へ届かない」
ミナトさんの詩を抜粋させて頂きました。
3段落目の所がとても惹かれました。
詩全体から、芯の通った女性の強さとしなやかさを感じました。