眠れない夜が続くこと見えない影への恐怖時々私は歌の夜にいる見えない羊を頼る小さな砂粒のようなものやがて流砂と化す小さな芽を出すやがて大きな木になる胸の中の小さなこと膨張して破裂しないように砂の一粒一粒、芽の一本一本優しく、ひとつひとつ潰して行く眠れない夜が続くこともある見えない蟲を踏んでいく彼らがいなくなるその日までやすらかな夜はやってこない
この詩、いいですね。
私もこういう夜があります。
なんだかよくわからない原因不明な不安な気持ちで焦りながらも結局眠れない。
ふとしたきっかけでまた眠れるようになることもあって、見えない蟲たちのきまぐれのせいなのかな。
過去の幻影、この瞬間の今、小さな芽に向ける優しい眼差しが、闇のような未来を歩く小さな、だが消えない光を、この詩に見た。簡潔な表現が胸に迫る...