街は不在の森様々なイミテーションの不可解な離れ業時刻の変わる季節常に相槌を打ってきた分からぬ風を装い消しゴムで自己を消してゆく流れるひと呼吸の与件街は誰をも受け容れてしまう空回りすることがまるで運命でもある如く判然と示す方向を切り私はその断面に貼り付いてしまう無雑作に作った吐息意識が重なり合い不連続で しかし 直線のような・・・私は不可解な線分で良い
武中義人さん、初めまして。 よろしくお願いします!
哲学、幾何学、物理、文学など、さまざまな要素を散りばめた、この詩には、ミステリアスな芳香が漂ってるようです。
今を生き、今までを生きさせた "私" の街は、どこか窮屈で、息苦しい世界なんでしょうか ... 「私は不可解な線分で良い」最終の行で、わずかに "私" の諦めを見た気がしました。
が、もしも "私" が、好きな詩作を、はるか未来までも続けていこうと、今ここで、この瞬間に、決めることができたなら、不可解な線分は、もはや線分ではなく、手を伸ばして、夜空にひときわ輝く星を掴み取るような、希望の半直線へと変わっていくかもしれません。などと、あれこれ考えながら、武中さんの作品を楽しく読ませていただきました! 素敵な詩をありがとうございました。
YUMENOKENZI