彼が細長い棒を振れば白い球はどこまでも遠くへ飛んでいった。
彼が球を投げれば誰もとらえることができなかった。
彼が走れば誰にも止めることができなかった。
彼は次第に超人と呼ばれるようになった。
彼の悩みは球をうまく飛ばせないこと、うまく球を投げれないこと、うまく走れないこと、それで全てだった。
彼は多くの不可能を現実のものにした。
彼は多くの喝采を受けた。
同時に彼は孤独だった。
けれども孤独は彼を苦しめない。
彼は孤独を受け止めた上でどこまでも天に近づいた。
彼は人間の作った神の裁きを受けない。
周囲の裏切りも彼の上昇を妨げなかった。
彼の頂上はどこまで上に進んでも見えなかった。
UUXさん。
コメントありがとうございます。
素敵な作品との評価、たいへん嬉しく思います。
超人としての彼を適切に描けていたら良いと思います。
ああ大谷さんの事と思いました。
彼がここまで皆様の注目を浴びるようになるには天才もあるかもしれませんが人知れぬ努力もあったと思います。
「どこまでも天に近づいた」
「彼の頂上はどこまで上に進んでも見えなかった。」
その超越した姿を詩で見事に表現されている素敵な詩だと思いました。
おはようございます。
まさに大谷さんの事ですね、彼は野球を愛しているし、子供の様に野球を楽しんでいる、どこまでも自分の可能性を追求してやまない、それが私たちが彼に感じる魅力で、心から応援したくなるんですよね。