運命はいつでも待っていて、いずれまみえることになる、
でも本当に起きたことなのだろうか、
かつて僕がいた部屋に今出入りしているのは悪魔、
僕はその部屋に別れの言葉を言うことも許されなかった、
記念の写真を撮ることもできなかった、
僕は突然追放されたのだった。
夢に見る、あのエメラルドグリーンのドアを開ければ、
僕の人生があった、
親しく開けて親しく閉めたあのエメラルドグリーンのドアよ、
親しく握ったあのドアノブよ、
今や形も温度もよそよそしく、僕の手を受けつけない、
ああ闇に葬られた僕の人生、僕の功績、
これ以上は話すまい、僕は悪魔と違って口が堅い、
しかし悪魔は都合のいいことばかりぺらぺらしゃべる、
その口さがなさと言ったら!
僕の心には秘密よりほか何もない、
そして僕は秘密を守ることができる、もう話すことはない、
話してはいけないことしか残されていない!
非常にリアルですね...
詩と、詩人をしばらくみまもりたい。
いったい、何があったのだろうかと、ちょっと心配になる詩でした。完全創作による詩もあるのでしょうけど、実体験に基づく詩も多いでしょうから。悪魔は実体ではなくて、人の心に巣食う魔物だと思っています。突然、仲の良かった人と分かり合えなくなった時、実はお互いに相手に悪魔が巣食っていると思っているのかもしれませんよ。大人になると、お互いの疑心暗鬼はなかなか打ち負かせなくなりますね。まれに相手のことを夢に見るとき、本当の自分の気持ちを感じることがあります。これは私の実体験です。