永遠なんてものはないと
誰かが嘆いた
あなたも永生ではなかったように
実際、そうなのだろう
でも、もし季節が永遠であるなら
あなたはその一部となったのではないか
季節は去った者の遺書だと
誰かが言った
あなたがどう生きたか知る由もない私には
あなたの遺書は見つからなかった
季節を知らなかったことを、いくら恨めばいいのか
考えることはとっくにやめた
あなたが語った景色は想像よりずっと残酷で
そこをなぞってみても、あなたの影は映らない
私も季節に心を焦がし
あなたの存在を確かめたかった
巡りめく季節とあなたの姿が重なって、初めて遺書を読んだとき
幻想の中で二人だけの思い出を作ることにした
今日もあなたが見ていた世界を思い描く
来れば帰る命、それを哀しむより、出会えた事を喜べると良いですね。
その人が生きた証は、あなたが覚えている限りこの世にあり続けるのだから、この詩もその方の生きた証の一つですね。