月にそっと手を伸ばす
触れられない輪郭を
優しく指先で撫でる
慈しむかのように
指先は届かないと知り
触れられないと嘆き
傍に来てくれないのと
丸い雫は頬を転がる
拗ねる赤子もういない
あの日見た夜空と同じ
空に浮かび柔らかく輝く
手に届かないと知りながら
あの日と同じように
指先をそっと天に伸ばす
瞳に月からの光が映り煌く
憧れ続けるのは胸が詰まる
でも好きだから楽しい
届かなくてもいい
指先を月に伸ばす時間は
そっと輪郭を愛でるのは
私にとっての幸せ
月を見つめ静かに微笑む
期待なんてしてないよ
たまたま満月が映る動画を見ながら、そんな事昔あったなと記憶と共にいつ見てもやっぱり綺麗だなと昔の月への想いと比較しながら書いてみました。
すうざん こんばんは
名月を取ってくれろと泣く子かな…UUXの大好きな小林一茶の句がありますが、月の光は優しくて美しくて手の届かない所にあるからこそ魅力があるのでしょうね。
そんな月は色々な思いでも思い起こさせてくれるのでしょう。
月の光のようにとても柔らかな優しい雰囲気が伝わってくるとても素敵な詩だと思いました。
コメント失礼いたします。
好きなのに触れない・近くにいない。遠くから眺めるしかできないけれど、それだけで十分。切なさを含みつつも、大きな大きな愛情を感じました。月だけでなく、人間でもそのように感じる憧れの存在、っていますよね…(遠い目&苦笑)
すぅ様にとって、月が大切な心の拠り所になられているのだな、と思わせていただきました。
月ってさ~太陽と違って直視出来るから、我儘を言いたく成るよね。自分の傍に来て、自分の物に成って欲しいとかさ~。触れないと解っているけど手を伸ばしたくなる気持ち解る様な気がする。
すぅちゃんの前作のタイトルの様に好きなものって、時間が幾ら過ぎようと私は好きで居られる。そして、その気持ちを大事にしたいと思ってるんだ。
すぅさん、こんばんは。
こちらの詩は、私には、とても懐かしい感じがします。
それは、あなたの以前の作品『月の屋敷』が、思い出されるからです。
その詩では、あなたと楽しくコメントで会話したことも ....
( 以下 )
YUMENO’s comment
すぅさんからの返信
あなたは、言ってくれましたね。
麗しい月に恋をした詩の主人公は、あなた (すぅさん) 自身なのだと。
そして、
「私は今も届かぬ好きだった初恋の君を思い出し時折空を見上げるばかりです」とも。
あの春の日から、季節は、秋へと移ろいましたね ....
あなたが、今また、初恋の君を思い出して空を見上げ、こうして詩をうたったのだと思うと、
ああ、あなたは一途だな、想いを貫き通す詩人なんだなって、心底、思いました!
それ、とても素敵です!!
ゆめの
月はとても魅力的で何故か見つめて、手を伸びそうとしてしまいますね。到底、届かないけれどずっと近くにいて。憧れる想い人に馳せる気持ちと重なります。
今晩は
美しい詩だと思いました。
たとえ届かなくとも
月に手を伸ばす、私の好きな
ukのジョーストラマーと
同じ言葉です。
ニュアンスと意図する所は
異なるかもしれませんが、
共感するものが、ありました
🎸