「おちている林檎この子に一つもらっていいですか」 山栗のある細い山道その一角にある林檎畑 母は何度もお礼をいって落ちている林檎を一つ拾うとエプロンで拭く そんな林檎を抱きしめて私たちは山の湧水の横に腰をおろす 美味しそうに食べる私を見る母にわたしは食べかけの林檎をさしだす 母は「みんなおたべ」というと透明でひんやりした湧水を手で何度もすくい口へ入れた あの時の母の言葉と握りしめていたたった一つの落ち林檎の味は今でも驚くほど鮮やに思い出す
UUXさん、こんばんは。
お疲れ様です。
あなたの、かけがえないお母様との思い出を、またひとつ教えていただけました。ありがとうございます!
私が、特別に好きな『オランダ坂』に通じる、同様な優しさ、あたたかさ、郷愁を感じ、今作も、胸がいっぱいになってしまいました!
また、あなたという情緒豊かな方を育ててくれたお母上様に、敬愛の念を抱かずにいられません。
今日まで、あなたを育んだ、芳しい里山も、本当に素敵です!
ゆめの
uuxさま おはようございます
子供の頃の、日本の風景と
母親を思い出しました。
とても美しい詩で、うたれるもの
が,ありました。
uuxさまの作品から、
内面の美しさを、感じます。
素晴らしいと、思いました ( ´∀`)
UUX様、こんばんは。林檎県の民が林檎と聞いて飛んできました(笑)
親子のお互いの思いやりが滲み出ている作品ですね。美味しそうに全部食べられたようなので、きっと甘い品種の林檎だったのでしょうね。(余談ですが私は王林が一番好きです。)
子供の頃に林檎を丸ごと持つ事自体、その大きさ・重さ・香りなどインパクトが強く残ると体験だと思います。それにお母様との思い出も加わって、とても素敵な作品だと思いました。
母親の言葉から始める優しい作品。
何個かリンゴが落ちているリンゴ畑で、子供の為に一個だけ貰う母屋の姿が目に浮かびます。リンゴの皮を剥かずに丸かじり、山道を登って湧き水の有る川辺で食べたなら格別に美味しいだろうな~。リンゴを丸かじりした記憶が無いな~ウサギのリンゴも耳の皮の部分は残してた気がします。忘れられない味って確かに有るよね。高級な料理じゃなくて普段に食べていた物、懐かしさが込み上げて来ました。
こんにちは。
戦後のまだ貧しかった頃のこの国を思い浮かべさせるような詩ですね。
自分は水を飲んで我慢しても子供にいっぱい食べさせたいという母親の思い、今の多くの親が忘れがちな子供への思い、深い愛を感じさせる詩です、思わず目頭が熱くなってきます。