夢の中で 目覚めるといつも裸足
靴を探し ほらまた走り出す
ない ない なぜ ない
ないまぜの感情 靴はなくとも
回る天地 進む夢のストーリー
靴がないから 誰も振り返らない
靴はなくとも 皆が食べている
裸足でも 風は凪いでいる
裸足でも 土地は荒れている
夢の中で 目覚めると涙はいつも乾いている
よるべき港を探し 街には誰もいない
なく 泣く なぜ 泣く
泣きまねの日常 靴はなくとも
たどるべき 行くべき場所には独り
醒めないから 誰も振り返らない
醒めなくとも 皆が笑っている
地に足をつけても 風は凪いでいる
足元がぬかるんでも この場所は荒れている
夢の中で 目覚めるといつも裸足
身に着けなければならないものを探し
時間に追われ また歩き出す
ある ない ありそうで ない
つかめたものは いつか空に投げ捨てた竹刀
stiGmaさん
いつか見た夢、いやいつも見る夢なんでしょうか ... リズミカルに、丁寧に、言葉を選び書かれた、この鬼気迫る夢の物語は、実はまさゆめ?
第三連目で、自分はもう悲しみに打ちひしがれてしまいました! 主人公の孤独は、いかばかりだろうか ... それでも闇雲に、もがきながら掴んだ竹刀が、この苦悩の無限ループを断ち切る閃光に思え、最終のフレーズで、私は少しホッとしました!