イヤフォンの中は爆音だけど誰も怪我をしないから好きだ自分と他人の世界に柔らかい線を引きながら朝も昼も夜も心を工事しているトンネルが暗くても音楽を聴きながら光を受け取るような僕の目は優しく見えるだろう内側に作られた窓でさえ僕の全てを映すことは出来なくてその不完全な姿でどこかへ行きたくなるんだ予定の裏側で閃いた時間に振り回されて地図のようなガムを噛んで何もなくなっちゃうくらい本当は歩いていたいのに逆らえない現実を知っている限り僕は自由を探したくなる
螢さん、こんばんは。
誰も煩わせず、誰からも干渉されずに、それなり淋しそうに見えて、複雑な現代を自由に生き抜く若者の、ある一コマを切り取ったような、この詩は、めっちゃ、クールじゃないか! 作者の、そのまま、等身大の世界だからかな? 音楽や、明暗にまつわる洒落た比喩が、説得力を持って迫って来たよ!