むかしは ポケベル
それから すぐにケータイ
むかしは デスクトップ
瞬く間に ノートパソコン!
今は当たり前に スマートフォン
むかしは 手紙
やがて メール
今はみんなが、SNS!
今の子らは、追うように
追われながら
最新の世界を 生きている!
矢のように 速く
“世界” という壁が、回る
自分を 置き去りにして
アナログ思考のまま 立ち止まる
途方に暮れる 大人たち
きみのために
満員電車に揉まれ
今日も、餌を運ぶ親鳥
学校しか 知らない ...
世界中を、いまだ歩かない きみは、
大人たちが、流す涙を 知らない
そうだ、知らないまま
生きて来た!
きみは ...
きみの名前は 誰が 付けたの?
学校の手続きは 誰が してくれた?
マンガにだけ、正しい道が あるんじゃない
何回、母さんに
ありがとうって 言った?
父さんに何回、お疲れさまって 言えた?
きみが、「死にたい!」
「もう死にます」って、言ったり
それを 心に投げつけるたびに
ぼくは 、悲しくなる ...
涙が、止まらなくなる
気が、狂いそうになる!
“誰も わかってくれない”?
“誰の言葉も 入らなくなった”?
ぼくが 、ここにいる!
ぼくを 知らなくても
そんなの 関係ない!
きみの手を 掴みたい!
ぼくと、この大地に 立つんだ!
今、ここから 始まるんだよ!
この詩は子供側の視点でなく、親側の視点を第三者が述べている点が面白いですね。
特に以下のフレーズが好きです。
世界中を、いまだ歩かない きみは、
大人たちが、流す涙を 知らない
子供のころ、お父さんやお母さんが生活に苦しんでいることなど知らず、気楽に構えて勝手なことを言っていた自分が恥ずかしくなってしまう。
「きみの手を 掴みたい!
ぼくと、この大地に 立つんだ!
今、ここから 始まるんだよ!」
そんな風に思ってくれて、声に出して言ってくれる人がいることに、
もう子供ではありませんが、とても勇気づけられ、心が震えました。
世界がどれだけハイテクになろうとも、人の心は機械仕掛けにはなりませんよね。
今いる狭い世界の中で苦しんでいる若い人がいたら、外の世界には
こんな素敵な人もいる、ということをぜひ、知ってほしいなと強く思いました。
この作品を読んで思い出した言葉…セリフですね。映画の名前とか思い出せませんが~「俺達は、こんな日本の為に命を落としたのか」的な意味を持つ神風特攻隊のセリフです。
時代が変っても個人では、どうにも出来ない大きな流れ人の命さえも飲み込む大きなうねり、
昔の人が見て嘆くかもしれない、こんな日本…現代の日本…今だに命を投げ出す若者がいます。
便利さを追い求め便利さに追いかけられて不便を感じる。戦時中の人々が理不尽に感じながらも
受け入れ生きてきた様に~現代人も理不尽さを感じながら生きているのかと感じました。
大人になって解る。子供の頃の行いの幼さと同じように~何年か先の未来で今の日本が、
どう感じられるのかと思わされる作品でした。
ゆめの様
おはようござます。
ますこの詩のテンポの良さに地球をとんとんと蹴ってしまいそうな気持ちになりました。
なぜって理屈なしに時代に押されてしまう人間がいて、もしかしたら、動物も植物も魚たちも、命あるものすべてが時代に押されながら今に対応しようと頑張って…そんな中で変わらないもの…
それは思う心が(思う命が)次の時代へ続いていくのでしょうね。地球を蹴るようにして…。
「何回、母さんに
ありがとうって 言った?
父さんに何回、お疲れさまって 言えた?」
時代が変わりながらも大切な事
それは抜粋させて頂きました言葉の中に凝縮されている「とっても大切な事」だと思ったUUXでした。
ゆめの様の思う心に感動でした。