わたしは誤ってはいないだろうか
莫迦正直をわすれてはいないだろうか
確りとかがみから目をそらさずに
いきていられているだろうか
ひそめた眉、こわばるしぐさよ
やわらかくもかたくもなく、
わたしからだれかを篩い落してはいないだろうか
よわよわしくなみだぐましい
あわやかなひらがな
ひらかれたからたちのはな
つつみがみのチョコレイト
にがくてくきやかなアルファベットたちのはやくち
さみしいか
さみしくはないか
ただかぜにゆられている
このわたや
すすきののはら
のいちごの摘み取られた
かなしみの痕は
家猫は、こどもをさずかる夢にこがれ
眠る
ぼくたちは
酷いことをつづけているね
酷いことをつづけている
わたしたちは
だから
どこへでもゆくことはできない
湯沸しのゆげ
透明になったぼくたちを
だれかはみつけてくれるだろうか
架線のすずめがさえずることには
そらにはおおきななみだがたまっていて
あふれると尾根まで水浸しになるのだそうだ
山毛欅のもと
少しだけ倚り掛かりあって
未来の夢を
語り合って
語り尽くしていた
あのころは
与謝野晶子のみだれ髪のタッチにもにているような心にふわっと伝わってくるような詩です。詩というものを書きなれている詩の雰囲気を感じました。
この詩にも端々から感じた事ですが強さと弱さの対比のようにも感じた詩です。
プロフィールを拝見させて頂きネット上でHNの詩を拝読させて頂きました。拡張高い詩に触れさせて頂きUUXでは手の届かいながら勉強させて頂きました。
こんにちは。レスまでもが、なんと風情のあることか!
ありがとうございます。
プロフィールで、HNを知り、他所で非常に格調高い作品を拝見しており、こちらのようなやわらかな風味の物も書かれるのだなと、驚きと、嬉しさが混ざったような不思議な気持ちでいます。
言葉を見てるだけでも、声に出して読んでも、初めから終わりまで、どこまでもやわらかくて、切なくて、やさしい。
賢治や、犀星に触れた時も、そうだ、こんな感じ、したっけな...