幼き日の夕方に
母と手を繋いで
「夕焼け小焼け」を歌いながら
歩いた道は
妙正寺川沿いの細い道。
土だらけになりながら
友人と野球をした公園は
足立江北のあの公園。
思い出道 思い出町
雨の夕方
傘を持たない17歳の僕に
「濡れちゃうよ‼︎
バスが来る迄どうぞ」と
傘の中に入れてくれた
お姉さんが現れた
東武伊勢崎線のあの駅前のバス停。
ちょっと照れ臭かった。
思い出道 思い出町
大好きだったおばぁを見送ったのは
東京西部の葬祭場。
「おばぁ‼︎
何で死んじゃったんだよ⁉︎」
帰宅してから
ずっとずっと泣き続けたな。
思い出道 思い出町
家族と滅多に出歩かない親父が
あの時だけは
率先して
「行くぞ‼︎」と言って
連れて行ってくれたのは
高円寺の阿波おどり。
いつもは怖い親父なのに
この時だけは優しくなった。
思い出道 思い出町
思い出道 思い出町
ずっとずっと
僕の心の中にある
思い出道 思い出町
思い出道 思い出町…ずっとずっと…
くりはら ねんさん
初めまして。
子供の頃を思い出すと
いいことも悪いことも思い出せば
胸がドキドキして
やはり特別な大切な時間だったんだと、
思うのを
この詩を読んでふと思い起こしました。
ずっと思い出道
というフレーズか
温かさを感じます。
私にも覚えのあるシチュエーションです。ダムまで歩いて遊びに行ってたら帰りに大雨になってしまって、どこかの事務所の軒先で雨宿りしていたら、そこの事務員さんが事務所に入れてくれて、焼きたてパンをくれました。お金ありますって、握りしめていた50円くらいのお金を払おうとしていた覚えがあります。美味しくて、大人の優しさがうれしかったなあ。本当にこの詩はとてもいいですね。
くりはら ねん様
大切な思い出たちが垣間見える素敵な詩ですね。
思い出道も思い出町も
ずっとずっと心にあり続ける....そう思うと、とても
胸がきゅっとしました。