君はなぜ書き始めたのか
一つひとつの文字の上に点を打ち
君はなぜ書くことをやめたのか
書くことをやめられたのか
書きたいと思わなくなったのはいつか
それぞれに下線を引き
君はどうして再び書き始めたのか
前やめたときと違うのか
書けば何が変わるのか
書いて何か求めるのか
それぞれに区切りをつけて まなじりをさき
君はなぜ詩を書き始めたのか
君はなぜ詩を書くことをやめたのか
君はどうして再び詩を書き始めたのか
手練手管 受け売り 承認欲求 ネットワーク
あの街から見上げた空 それを見下ろす恩師
甲の火傷 爆ぜる嫉妬 蕩けるるつぼ
意味論からの解放 あるいは夢
君はなぜ詩を書き始めたのか
君はなぜ詩を書くことをやめたのか
君はどうして再び詩を書き始めたのか
屋上から落ちた靴 祝祭の後始末 残り香 妖精のから騒ぎ
去りゆく友や恋人への強がり ここにだけ吹きおろす風
君はどうして再び書き始めたのか
書けば何か変わるのか
それぞれに区切りをつけて つけて書けるのか
ピリオド
読み手も自問自答を終始させられるような迫り来る作品
屋上から落ちた靴 祝祭の後始末
生と死 ハレとケを感じて
詩人はその両方を言語化しようと
やっきになりますね なんでなんだろう 寺山修司は剥き出しの疑問符といいました
同じ血を感じるいい詩ですね
サンクス