いちばん好きな場所は屋上で
鳥かごみたいな制服のスカートが
風を受けるとひらひらと舞って
本当に飛べるような気がしたから
空を見ている間は
瞬きをして
雲を何針も縫ってしまう
上には綺麗なものばかりあるのに
下には見たくないものが沢山だ
夕陽だってそう
沈んだ途端
哀しい顔になる
外履きを履けば
嫌でも下を向かなくちゃならない
消去法で選んだ道だから
石は落ちていないけど
拾いたくなるような
宝物には出会えない
こんな間違えだらけの地図に
夢なんて載っていなくても
チョコが買えるなら今日は幸せ
初めまして,ミナト螢さん.
「外履き」を履かずに済むようになった後に
見えてくる地平が楽しみですね.
螢さん
『アフタースクール』といい、今作品『teenager』といい、こんなタイトルを見ただけで、自分も一瞬にして、制服着てた時代?を思い出しちゃうよ笑 苦痛だったことばっかだったけど、今生きてここにいられるのは、 螢さんが詩でうたってるみたいに >こんな間違えだらけの地図に
>夢なんて載っていなくても
>チョコが買えるなら今日は幸せ と同じようにね、平凡な日々の中にも、小さな幸せを見つけて生きてきたからさ。 ったく、きみ自体の輝きが、こういった詩をいくつも書かせるんだよ。 これを "宝物"と言わずして、一体なんと言うんだい? YUMENO