私の脳は既に変形してしまった熱に弱いキャンディのよう一日中耳からイヤホンを垂らし、ヴァーチャル・インサニティを聴きながらこの捻くれたキャンディをさらに低温でじっくりと溶かすざんばらな髪を気にも止めず洗面所の鏡に映る顔はひどく浮腫んでいる裸眼は見たくないものを適度にぼかしリビングの冷たい壁は何の予定もない私を良しと受け入れる
素晴らしいですね!!
特に、"変形してしまった"
の箇所は、ヴァーチャル・インサニティの
I can’t see
I can’t breathe
No more will we be
の箇所を、イメージしているのでしょうか?
脳が変形してしまって、当然の営みも上手くいかない。
みたいな?
題名の無為も、
And nothing’s going to change the way we live
‘Cause we can always take but never give
And now that things are changing for the worse
のあたりを意識しているのでしょうか?
とてもおしゃれな詩ですね!
1日中って言う表現もいいですね
僕も休日はヘッドフォンをつけてない時間のほうが長くなること、よくあります。
脳をキャンディと例えていたり、
変形していたり、私は読んでいて、八十八ヶ所巡礼を思い出しました。
低温で溶かすってのも、いいですね。
実際、どれだけで脳が溶けるのかを僕は知る由もないですが、脳がどれだけ弱いものなのか、それに頼る人間の弱さなんかも表現していて、とても良い詩ですね。
裸眼は見たくないものをぼかすってところもまた、おしゃれで好きです。
溶かすといった熱を持つ描写と対比して冷たい壁や文面で自分と世界との隔離を伝えるこの詩は、まるで休日を過ごす私のようで不思議な気持ちになりました。
言語化されることによりこれでもいいのだなと受け入れられた気がします。素晴らしい詩をありがとうございます。
軽薄さん
こんにちは
はじめまして
UUXと申します。
「私の脳は既に変形してしまった熱に弱いキャンディのよう」
「この捻くれたキャンディをさらに低温でじっくりと溶かす」
一部抜粋させt頂きました。
とても意味深な事だと思いました。
脳が溶かす…怖い事ですよね
「裸眼は見たくないものを適度にぼかし」
左甚五郎の「三猿」を思いました。
パソコンが爆発的に普及。そこからインターネットにアクセスし、現実以外にもう一つの世界ができました。このバーチャルな世界に今私達はただ押し流されていっているのでしょうか
ゲノム編集により生まれる子供の目や肌の色を選べる、いわゆるデザイナーベビーが誕生する未来も近いのでしょうか
そうしたら個性も作る事が出来るようになるのでしょうか?
とても深い意味を考えさせられた詩でした。