冬になると思い出す香りがあるストーブよりも冷たくてだからこそ肌の上で物語を読み始める不安が消えない日は何か楽しいことを考えたり柑橘系の甘酸っぱさに腐ることのない夢を包んでオブラートのような月曜日を溶かしたくなる 生身のままなら傷付いてしまうことも香りを纏った心で守り続けられると思う雪だるまだとかもみの木だとか形あるものばかり愛されても目に見えない香水の輪郭を誰かに褒めて貰えたら僕の内側で冬が始まる
「柑橘系の甘酸っぱさに
腐ることのない夢を包んで
オブラートのような
月曜日を溶かしたくなる」
「目に見えない香水の輪郭を」
抜粋させて頂きました所がとても素敵は表現で何回も読み直しました。
特に「目に見えない香水の輪郭を」の表現は心をそくそくさせられました。。
螢さん、こんばんは。
これを読みながら、螢さんの、香りにまつわる、もう一つの詩『金木犀』を思い出していました。 あの詩はそう、初秋の頃の魅惑の香りを運んでくれましたが ....
今回の詩は、主人公が冬の寒空や、日常の不安などに心折れてしまわぬようにと、温かな香りで、心身を満たしながら、自分で自分を、介抱してあげているような優しさに溢れていますね。 この冬の道を、元気に歩いていこうな! ゆめの