気の向くままに おもむくままにそんな思いは ついぞ消え気が付けば 目の前にただ広がる葛藤 自由を求め 突き進むはずがいつの間にか 混沌と暗闇の空間ああ あの日見た茜空美しき夢の影は幻君の瞳に 映る景色に眩い光は 消えゆきて振り返れば 君はいないただ漂う虚無未来を求め 想い馳せるもいつの間にか 現る現実ああ あの日見た碧き海叶わぬ夢見た日はどこへ
けだまさん、はじめまして。
詩を読ませていただきました。
夢追う者として、この詩は心にくるものがあります。
誰よりも自由に、自分らしく大空を羽ばたく筈が、気づけば誰よりも葛藤し、奈落の底にでもいるように思える日々を送っている。
しかし、他人に止められて無理やり諦めさせられることなく、自分の意思で選び取ったこの道こそが何よりも尊いものだ、と私は思っております。
奈落も奈落で良いところですよ。
けだまさんへ
こちらは、前の詩『雑踏』との連作のようにも思いました。
君と共に見た鮮やかな風景たちが、共に描いた夢が、その光りが、眩しいほどに、
ふと、夢の途上で立ち止まり、振り返った時、そんな光りとはほど遠い現実を、目の当たりにした主人公の戸惑いや葛藤は、闇のように広がっていた ....
「虚無」と題して詩を書いた主人公の未来を想う。
まだ夢の途中だ ....
これまでを俯瞰した自分自身こそが、小さな灯り、それは虚無を打ち消す強い光りではないのか?
YUMENOKENZI