電車の窓からいつも見える
シルバーの誰をも拒み
町を威嚇するかの様な要塞の様な
大きな建物。
この建物の中は
囚われの身となった人が
明日の自分を抱え込み
夜を過ごし
朝を迎えるのかと思うと
自由を与えられている
僕は複雑な思いになる…
あの建物の中は
不安を抱えてながら
明日の自分に何が起こるのか
分からない人が沢山
今日を生きて
明日へ繋げようとしている。
電車の窓から
あの建物を目にして
自由の身である僕は
ついつい
あの建物の中の
囚われの身となっている人のことを
考えてしまう…
今朝も夕方も
僕は
電車の窓から
あの要塞の様な
シルバーの冷たい大きな建物を
目にしたんだ…