何かを整理することは
真実へと近づくことなのだろうか
トラックが通るたびに揺れる部屋で
僕は考えている
さっきの夢は気持ち悪かった
やわらかいものをブロック状にかためて
積んでゆくのだった
積んでも積んでも
やわらかいものは次々とそこに限りなく生まれ
僕は休むことなくかためていた
やわらかいものをかためることをやめられない
これが僕らの性分なのか
やわらかいものをまだ残したまま
僕は目覚めて起き上がった
かたい道路を歩きたくて外に出た
お日様がこの世を照らし
空は青かった
夢みたことは
本当のことを語っていたのだろう
かたいものは真実で
やわらかいものは解決すべき問題だった
僕は寝ても覚めてもかためることをやめないだろう
お日様に祝福されて
僕は安心することができた
夢の中に置いてきた
まだブロック状にしていないもののことを考えた
でも間に合わなかったのだから仕方ない
また会う機会があるだろう
だから今は間に合ったもののことだけ大切にしよう
かためることのできたもの
それらが僕のよりどころ
トラックがあまり走らないようになった
揺れない部屋で
僕は今日これからの予定をたてている
この詩にはとても共感しました。毎日の仕事に追われている様子が思い浮かびます。私もできなかったことよりもできたことを思い浮かべて満足しています。
初めまして,yasu.naさん.
「やわらかい」ままのものが何か,
考えながら拝見しましたが,
絶えず生まれているのに,ほとんどなかったのが
印象的でした.