音楽の中に 詩は
必ずあるものだ 詩の
中に音楽があれば素敵だ
夜に響く音響も
真昼に奏でるクラリネットも
きっとあの宇宙との交信を
怠ってはいない 星座が
歌いながらその軌道を進んでゆく
そこには超越があるであろう
恐らく神意にかなったやり方で
達成される超越が―
一つの円形の裡で催される
音楽祭―極度の緊張を伴って
伝わってくる楽曲の春雨のような
優しさ―まだ少し冷たさはあっても
体温の均す地表に向けて
それは踊るように降ってくる
現在 午前4時 暗い周囲から
朝の確かな予感が漂っている
その感覚もまた音楽のようなもの
愉しさと少しばかりの不安を込めて―
一日の広がりが その向こうの
地平から迫り上がってきて
身近へと建築する今日の絵画よ
描かれたものも音楽であり続け
その画布から こちらに来る楽曲には
通奏低温として 真実と命の煌きがある
生命からの微笑みが 確然と
伝わってくる 全体的憂いと
絶対的な優美さがそこにはある
きっと朝が為す自然の技法
であろう 今も雨は降り続け
軒を打つしなやかな音階は
目の奥から溢れ来る涙のように
私の心持ちを大空へと開いてゆく
―さあ 少し眠ろうか―コーヒーマグを
洗いながら 昔愛した歌を口ずさんでみる
音楽の中に詩があり、詩の中に音楽あれと願い、宇宙と交信し、自然の中に我が身を浴する人の、何と優雅な、贅沢な、生命の時間であろうか。。。! この素晴らしい音学讃歌を読みながら、モーツァルト クラリネット協奏曲を聴きながら、感想を書きました! ゆめの