高級な店内で初老の金持ちと若い女が食事
そこへ拳銃を構えた鉄砲玉が一人飛び込んでくる
一発、二発、金持ちの胸から血が噴き出す
若い女が泣き叫ぶ
金持ちの手下がすぐに駆け付けるが
鉄砲玉の仲間も駆け付ける
罵声と銃声が響きあう
鉄砲玉の頭から血が噴き出す
金持ちに数発、とどめがさされる
という映像を
テレビでたまたま見たのだが
どうせ嘘なら
高級な店内で初老の金持ちと若い女が食事
(私は普段着で同席している)
そこへ拳銃を構えた鉄砲玉が一人飛び込んでくる
(私は水を飲んだり、何を食べようかなと迷っている)
一発、二発、金持ちの胸から血が噴き出す
(私は金持ちの鼻の穴にフレンチフライを差し込む)
若い女が泣き叫ぶ
(私が女の背中に冷水を入れたからだと思う)
金持ちの手下がすぐに駆け付けるが
(私は手下に あなたはだあれ?と尋ねる)
鉄砲玉の仲間も駆け付ける
(私は仲間に 今日はどっから来たの?と尋ねる)
罵声と銃声が響きあう
(私は泣き叫ぶ女に静かにするよう注意する)
(私は、飛び交っているはずの銃弾の間を通って席に戻り
ウェイターにワインを注文する)
鉄砲玉の頭から血が噴き出す
(私は鉄砲玉のほっぺたをスリッパでつっつく
ついでに尻もつっつく)
金持ちに数発、とどめがさされる
(金持ちのフレンチフライが ふんっと抜け落ちる)
(私は金持ちのズボンにワインを じゃばばばっとふりかける)
そうですか だめですか
まあ現実の世の中のほうが
目を覆いたくなりますがね
シノハラさん、こんばんは。
シノハラさん、ついこの間、『三人の目』で、あたたかな光景を見せてもらったのですが ... 今回は、一転、闘争映画の1シーンに、ザ・監督シノハラの、ぶっ込み脚色調?!の作品って! そうだ、これ即興で作ったでしょう、シノハラさん?! だって、 最終三行の
>そうですか だめですか
>まあ現実の世の中のほうが
>目を覆いたくなりますがね
って ... もうなんかね、この投げやり感が ...
巧いんだな、なんでも書けるんだなー! とにかく、すんごく気分転換できたです! ゆめの