太陽の元で羽は歩く
羽は空へと手を伸ばす
光に伸ばした手の影が
伸びるのを羽は見て下を向く
影に一瞬だけ意識が奪われると
翼に影が鎖のように絡みつく
影から逃れようと羽は藻掻く
けれど影に実体は無く触れない
羽は影に囚われて動けない
実態のある鎖に絡みつかれたように
影から逃れようと羽は藻掻く
傍から見れば滑稽に映るだろう
影に実体は無く羽を囚えることなど
出来るはずもなく羽は動けるのだから
影が羽に絡みついたなで
気にすることなく空を飛べばいいのに
羽は思い込んでそれが出来ないのだ
光に当たれば影は生まれるもの
影はただ在るだけで邪悪ではない
羽は闇に囚われた過去から受け付けない
闇の存在を認めることができない
影の存在を許し認めた時
羽は空へと羽ばたくだろう
すうさん こんばんは
二作目に伺わせて頂きました。
一作目もそうでしたがいろいろな方がとても素敵なコメントを書かれていて圧倒されました。
ここでは
「太陽の元で羽は歩く
羽は空へと手を伸ばす」
「影から逃れようと羽は藻掻く
傍から見れば滑稽に映るだろう」
「影の存在を許し認めた時
羽は空へと羽ばたくだろう」
羽の切ない気持ちが伝わってきて胸が熱く痛くなりました。
こんな事は実際の私たちの中でも実際に起きているのだと思った時この詩の中に現実をみた思いでした。
でも負けないようにこの羽のように太陽に向かって大きく両手をあげたらきっとううん…それはきっと小さな光が心の中に差し込んでくることでしょう。
それを信じてこの羽のように…と思ったUUXでした。
そして切なくも頑張っている羽に感動でした。
外的要因ではなく、自分自身の思い込みが自由を制限している、というメッセージを感じました。
前略、すぅ様
「羽は影に囚われて動けない
実態のある鎖に絡みつかれたように」
「影に実体は無く羽を囚えることなど
出来るはずもなく羽は動けるのだから」
社会人、組織人として求められる「常識」という幻想。
社会や組織が良しとする人間像は、影に囚われて動けない羽そのもののように思えます。
味わい深い一篇の詩。
すぅさん、こんにちは。
前回の「羽ばたく希望」の続きを想像させられます。
まだ飛べなくても、太陽の下で歩いてるだけでも、
貴重な前進なんじゃないかと。
でも、頭では分かっても影の存在を許してあげるって難しいですよねぇ(-_-;)
すぅさん 私も影や拘束をテーマに作品を書いた事が有りますが、なかなか世界観が自分の中で
シックリ来ない感じがしていました。
う~ん良いですね。自分が創り出した鎖で自分が囚われるなんて!
それが自分が伸ばした手の影と表現されてる所が素敵だと思いました。
新しい事の挑戦への壁は、出来っこないと思う自分の気持ちかもですね。
すぅさんの持つ世界観が好きです。次回作も楽しみにしています。
すぅさんへ いつも遅い時間にコメントしてしまいすみません。
作者が想像する詩の主人公の世界は、ある時は人形であったり、天使であったりと、どこか中世的で、ヨーロッパ的なロマンや、幻想を掻き立てられます!
そして、どの主人公も、作者の心の前進と成長を伴って昇華させた、作者の分身ではないかと、私はいつも、そう想像しながら詩を拝読しています。
今作の主人公は、"羽" とあるように、前作と同様なシリーズの一つとして、天使の少女をイメージしながら読んでみました。
天使が、翼を広げて大空を羽ばたくために、大切な使命を果たすためには、休息無しに、それはできないように、自分が生み出した影は、その羽を、よりしなやかに磨くために必要な、メンテナンスの時間であるかもしれないと、ふと思いました。
「影の存在を許し認めた時
羽は空へと羽ばたくだろう」
つよく、やさしくあろうと、人知れず、羽を、心を磨き続ける天使の少女が、いつかきっと
空へと羽ばたいていくのを、私は信じています!
ゆめの