羽は陽の光を浴びて
背を伸ばし
新鮮な空気を吸い込み
吐き出した
木に実る果実をもぎ取り
いくつか食べた
口の中に広がる
果汁の甘みと香りが
喉の渇きと空腹だけでなく
羽の心を満たした
最後にいつ食べたか
記憶に残っておらず
久しぶりに生きている
感覚がした
羽は目を閉じ耳を澄ますと
水が流れる音が聞こえた
そちらに歩いて向かうと
川が流れていたので
身を清めることにした
洗い清めると
風と太陽に身を任せ
鳥の囀りや木々の声に
耳を傾け乾くまで休んだ
影と自分を大切にすると
感情や感覚を無視しないと
約束したから
羽は感覚と感情に意識を向け
心の赴くままに動くことにした
不思議なことに力や喜びが
内側から湧いてくるのを感じた
気力を取り戻した羽は
空を再び飛びたいと感じた
翼を広げて地面を蹴ると
ふわりと空へ舞い上がった
純白の翼は力強く羽ばたく
地上を見下ろせば
広大で肥沃な大地が
眼下に広がっていた
太陽の光をあびて
晴れた日の青空のように
透き通った瞳は煌く
そうだった
この世界は広く美しかった
今ようやく思いだした
太陽は羽を照らし影を生み出す
羽は影と共に自由に空を舞う
闇と黒羽と影から学びを得て
心の赴くままに羽は空を飛ぶ
立派に成長した翼で羽ばたく
闇を乗り越えた瞳に宿る
澄み切った青は真実を見抜く
煌く光は希望を見出だすだろう
耳は開かれ心と救いの声を聞く
再び堕ちても闇に染まることはない
力強く望む場所に飛んでいける
羽は明るい太陽の下で確信した
〜作者より〜
羽シリーズ、空を再び舞う形で
無事に完結することが出来ました。
過去作から最新作まで詩をお読みくださり
応援してくださった皆様に
心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
羽シリーズを無事に書き終えることができて、何よりです(^^♪
つまずき、そこから学び、起き上がる。
そんな繰り返しと日常の風景を自分も大事にしていきたいです。
すうさん こんばんは
この羽のシリーズゆめのさんの紹介があり最初から拝読させて頂きコメントさせて頂きました。
どのシリーズもUUXの心を揺さぶるような感動で全シリーズを改めて拝読させて頂きました時涙でした。
素敵な詩に出会えました事又この詩を紹介頂きましたゆめのさんにも感謝申し上げます。
有難うございました。
こんにちは、愛しの羽さん (すぅさん) !
羽と影という、一対の美しい魂をもった、あなたの成長を、こうして詩を通し見つめることができて幸せでした。
とても素敵でした!
がんばったね、すぅさん!
「影と自分を大切にすると
感情や感覚を無視しないと
約束したから」
これ、とても素敵な約束だね!
空に舞い、疲れたら影と一緒に木陰で眠り
そうしてまた、空へ
羽よ、希望の空へ
晴れやかに舞いゆけ!
きみに幸あれ
ゆめの
*羽シリーズ、この秋のうちに、ブログで紹介しようかと思ってます。
Ⅰ『羽ばたく希望』
Ⅱ『羽縛る鎖』
Ⅲ『羽の気づきと影との和解』
Ⅳ『羽と影』
Ⅴ『羽の覚醒・影との統合』
Ⅵ『羽の旅立ち』
すぅちゃん お疲れ様。凄い大作を書き上げたね。詩を連ねて一つの作品にするという概念が私の中に無くて、ただただ凄いと感心するばかりだよ。
果実・川の流れ・風・太陽と光から五感を取り戻し、闇と黒羽と影から第六の感覚の素晴らしさを学ぶび、苦悩を乗り越えた主人公の透き通った瞳には、望む場所と未来が見えてる様に感じた。
作品の最後の確信の言葉が凄く物語を納得させる言葉だと思った。
すぅちゃん、大作完成おめでとう~。改めて、お疲れさまでした。
おはようございます。
自分の内面に向き合っている、そんな感じで読ませていただきました、自分の中の良き面だけでなく影の部分も含めすべての事実を素直に受け入れ、そこから新たな旅へと発つ決心のようなものを感じます、そんな自分への餞の言葉でしょうか、朝の光のような清々しさと強い決意を感じる作品です。
羽シリーズこの最終回について
心ゆすぶられる素晴らしいクライマックスは劇場の大スクリーンの中に描きだされるような感動を覚えました。
とても素晴らしい大作だと思いました。