天から降る雨 心に降る雨
濁った水面の表を打つ
縦横無尽に拡がりうねる波紋は
大河を悠然と往く巨大な竜の鱗のようだ
なにか敢えて言葉を与えたくはないような
巨きな意志を 私はここから眺めてる
そのうち世間の音を奪われて
私は一本の樹となった
水面の畔で雨に立つ虚ろな景
葉は打ち震え 枝は低くうなだれて
それでも地中に根を伸ばさんと
しかし心は遠ざかり ただ雨に暮れている
私は私の深層を俯瞰する
巨大な雨に漂うとき
何処かに深く沁み入る安らぎがある
まだまだ上手くは言えないが
それが詩ではないかと思う
不意に鳥の啼く声が
雨の奥を切り裂いて私は我に返り
傘を広げてとぼとぼと
家路に向かうその人の
背中に明日を祈ってる
ムーさん、誰かの背中に人の気持ちを慮って見送り、さあ私も帰ろうかと。お互いに色々と思うところはありますよね。
UUXさん、みんなそれぞれ色々あって今日も疲れちゃったかもしれないけれど、お互いに明日からも生きていかなくちゃね、とか思った気がします。
クロエさん、こんにちは。
出来るだけ思考を止めてボーッとしてると、静かで深い意識になれるような気がします。
雨の日のような鬱々とした雰囲気の中でも、
自分や家路に向かう人に優しさや希望を送るような情景を感じました。
「傘を広げてとぼとぼと
家路に向かうその人の
背中に明日を祈ってる」
抜粋させて頂きました所に降る強い雨の中家路に帰る人の背中にそっと語りかけるように祈る作者の優しさを感じました。
こんばんは。
詩は色んな事が題材になりますね、雨一つをとってもその人の気持ちにあり方で様々に見えてくる。
雨が地面にしみこんで行くように、あなたの心に静かに染み渡ってゆくさまが浮かびます、静かで深い意識を感じる作品です。