ずっと一人
地球の空と宇宙の海で
この小舟が ぼくの家
夢を見るように
太陽が すぐ近くに昇り
月が 小舟を照らした
さざめく銀河を渡った
地球の女の子が
天に 両手を突き上げて
背伸びしてた
暗い瞳の泉に触れたら 思わず
その手を掴んだの つよく!
女の子を ぎゅっと
抱きしめたら
嗚咽して ずっと
泣きじゃくってた
一光年は
二人で泣いたね
夢を見るように
月の女神が オレンジの
シャーベットをくれたよ
女の子が、笑ったから
うれしくなって
ぎゅっと 抱きしめた
夢を見るように
チョコレートを
ふたつに分けたよ
その半分が
小舟になったから
また二人で 笑ったんだ
小舟が二つ
さざめく銀河を渡った
一人一人になって 渡ってった
夢を見るように
あのぬくもりと花の笑顔が
そっと 小舟を押してくれたんだ…
*この詩を声優の 朝富やくもさんに朗読していただいてます。 みなさんに楽しんでもらえたら嬉しいです! YUMENOKENZI
相野零次さん 詩をお読みくださりありがとうございます。 あなたに読んでいただけたことが、とても嬉しかったです!
私も、あなたの作品たちを、今後も楽しみに読んでいきますね✨ ゆめの
童話のような詩で、とても素敵だなあって思いました。たくさん詩を投稿されていて、さわやかで励まされる詩が多いかなって思います。動画と声優さんとのコラボって面白いですね。こういうのは初めて拝見します。
地球の空と宇宙の海で
この小舟が ぼくの家
というフレーズが私は好きです。通常、小舟が浮かぶ海と大気の界面に対応するのが、地表から宇宙へ続く大気構造の中で成層圏あたりなのかなあと想像しました。液体で構成される海が宇宙に対応するイメージが、私には面白く思います。芸術家の人は面白いことを考えますね。