私はいつからか、白線の上を歩かなくなった。小学生の頃はよく歩いていたのに。 君という月に手を引かれて、白線から落っこちたんだ。 そうして、戻り方も忘れてしまった。 大人になった今、また白線の上に足をのせてみるけれど、合わない。合わせられない。 一度落ちてしまった私だから、もう馴染めない。 仲間外れで孤独。それを美しいと言って今日日咀嚼している。
昔は、普通のことが新鮮に感じられたり、逆に特別ではないことが今は、愛おしく感じられることがあるのですが。
そんな思いを言葉にされたように感じとても惹きつけられました。
こんばんは。
私の勝手な感じ方と先にお断りしておきますね。
一度目に読んだとき、この詩のテーマが掴めなかったんですが、二三度読み返して、ふと、お月さまに夢を見ていた子供時代から社会の色々な事、良い事も悪い事も、正しい事もずるい事も知ってしまった今、もうあの頃の様に月に夢を見る事が出来ない、そんな思いではないかと感じました。
最後の一行に、そんな社会の巧い生き方に馴染めない自分を見つめている作者の心情を感じます。
蒼井さんへ。
はじめまして。
皆が感じる孤独を美として受け入れていく。
モノクロな毎日では、孤独がとてもカラフルで鮮やかなものに感じて素敵だと思う時があります。
きっと月の隣にあなたがいるから、月も寂しくはないのでしょう。
「君という月に手を引かれて、白線から落っこちたんだ。
そうして、戻り方も忘れてしまった。」
「それを美しいと言って今日日咀嚼している」
抜粋させて頂きました言葉の中にひかれあっていってやがてふたりは…
そんな中睦ましい二人を感じます。
思わずお幸せに…と言いたくなるような詩でした。
蒼井 狐さん、こんにちは。
まずは、素敵なタイトルにひかれて惹かれました。
孤独な月があなたを導き、敷かれた白線から、優しく降ろされた…
でも、後悔はしてないのでしょうね。
すでに、あなたは月の光に染められ、孤独を知ってしまった、私も孤独な状態を嗜む気持ち分かります。
とても、いい詩でした。ありがとうございます。