もういくつの月を
きみとともにみただろう
輝く半月を見てきみは
こんなにきれいな月はないから
犬と一緒にお月見したら?
と言い残して帰っていった
きみのお月見は
いつも
満月である必要も
長月である必要も
ない
あの日
公園で
犬とみあげた空には、
発光したレモンのような月が
すこしだけ
小さくなって
浮かんでいた
その月をめでながら
マドレーヌを食べる
マドレーヌを見つめる
犬の瞳も
月に負けないくらい
きらきらと輝いていたっけ
月とマドレーヌ
月と犬
そして
十四夜ですらない
晩秋のお月見は
すこし肌寒くて
でも
じんわりと
しあわせだったから
今度はきみも、
さそってみようかしら?
クレセントムーンさん こんばんは。 "月とマドレーヌ" "月と犬" あなたには欠かせないものたちが、いつだって大好きな "きみ" を思い出させてくれるんだね。
女の子の、内気な恋心をうたったのかな。。。!