呪われた春の花、
貴賓を迎えて
嬌声を挙げる男娼たちの、
至る所
うつこと
うつくしきこと
うつつなるもの
うつらうつらとつらねれば
うつうつとして
うらがなしきか
死の棘、死に至るべき詩想を企み
硬直した彫像群を
打倒す
鉄鎚、鶴嘴 または ことばは
おりしも雪の朝にあって
明日なき明日をしのぎやれば
茫洋と
記憶は降っていて
その心根を狩り捌くとも
孰れの色を差しもせず
唯、
貴様達のうつくしき暴力を見せろ
火花の総量とは鉱石 純粋物質が
砂礫となる迄の熱量と均しい
優生学が科学の一翼を担う事実を、
隠蔽
しているものとはだれか
世界が凍てつく迄に、私はわたしの果てを見たい
轟音を発つ航空機が鏤める
火花、火の粉は
みずからを狂気たらしめんとする、
屑星の
文明を摘む
今際の際の徒花ではないのか
われわれがいたるべき場所には
きっと花總などは擱いてゆくべきなのだ