朝が空を甦らせてゆく
中学時代 <現在進行形>を
英語で学んだ次の日
その本質を理解したように思う
遅かったかも知れない知解であったが
私には新鮮で清々しかった
それ以降英語が苦でなくなった
それだけでも良いことではないか
数学は数式と数の魔術だと
新しい解法を学ぶたびに
問題の文章とそれを形にする式が
頭の中を駆け巡った
意図せぬことは何もなかった
あったとしたら 中学2年生の時
強迫観念にかかったことだ
そこから抜け出すのに1年余必要だった
それは本当に苦しかった 手を洗う
いつもハンカチはビショ濡れで
手には油気が失せていった
冬にはヒビ割れができていた
その翌年の誕生日 キッパリ
手を洗うのを必要以外やめようとした
3日間 空間は曲がり 不眠の
夜が続いた 4日目の朝
やった眠れて顔を洗うと
こんなにも水は優しいのだなと
涙と共に実感した 中学時代は
夢と苦の綯い交ぜになった期間であった
とても敏感な時期で良いことも不都合なことも同時に出会いながら、優しい水の感覚を感じられたのはとても柔らか心の持ち主なのだなと思いました。
キラキラと光り輝く事だけが青春じゃなく、重ねた努力が報われなくて苦しむ事も青春だと言う言葉を耳にした事が有ります。口にするのは容易いけれど乗り越えた人に解る水の優しが有るのかなと心を打たれました。
武中義人さん こんばんは
「涙と共に実感した 中学時代は
夢と苦の綯い交ぜになった期間であった」
こんなふうに詩の最後を締めくくられた作者が中学時代いかに有意義過ごされたかが伝わってくる素敵な詩だと思いました。