遠い昔に奪われた本当の声
中身は削られ空虚な空洞
腕や足は操り糸に囚われて
自由に動かせなかった
人間だけど人形のようだった
私の意志と感情は棄てられた
ゴミに見えていたのだろうか
少しずつ時間をかけて
操り糸は鋏で切った
空虚な空洞埋めていく
とある人物の元
対峙しに一人で向かう
本当の声を取り戻す
もう引き下がらない
否定されようと棄てられようと
言葉の刃に切り裂かれようとも
逃げることなく構わず立ち向かう
そうして取り戻した本当の声
ようやく自己を取り戻した
意志と感情は私の中にある
人形から人に戻れたのだ
長きにわたる呪いは解けた
私は話せる私は自由だ
二度と自己を失わずにすむ
困難に立ち向かえるから
私を愛して誇りに思えるから
偽りの声はもう必要ない
物語風の作品で読み応えがありました。
GREAT!
すぅさん、こんにちは!
あなたの人形をモチーフにした作品には、物語や、詩があり、そのどちらの入り口から入っても、違った味わいがあり、面白さがあって、すぅさんは、ほんと魅力的な作家さんです😄
詩は、作者の心の発露を人形の言葉に置き換えて、大胆かつ赤裸々に表現されていて、こういう書きっぷりは、まさにすぅさんの真骨頂ですね!
何より感動させられたのは、主人公 (作者) が、がんじがらめだと感じていた自分の人生を、自ら、その殻を打ち破って、がんばって自分の道を行こうとする姿でした。
尊くて、すごく勇気づけられます!
ゆめの