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物語

公開·12 メンバー

雪影
Crystal of Comments
天空の雪Heavenly Snow

お茶会〈スープ皿編〉


(お茶会会場へ)

 夫にお茶会の事を話した。「良いよ、夕食は外で食べれば良い事だし、でも変な勧誘とかの集会だったら深入りしないで帰って来いよ。」確かに公民会に置いてあるチラシだと安心していたけれど、夫の言葉に緩んだ気持ちを引き締めて行く事にした。行く前に連絡をしようかと思ったけれど連絡先が書いていない。不安と共に夫の言葉が横切ったが行くと決めて行かない方が、性格的に気持ちが悪いので行く事にした。

 いざ行くとなると人見知りが顔を覗かして、お茶会へ行く前にコーヒーを飲んでいた。地図を見ながらお茶会をしている場所へ…一軒家?少し広めの庭が垣根の隙間から見えるが人影は見えない。玄関へと回りチャイムを鳴らして少し待って居ると、ジャージ姿の女性が出て来た。「こんにちは。何か御用ですか?」と聞かれて、持っていたチラシを見せて「お茶会に参加したくて来たのですが大丈夫ですか?日を改めて…」言葉の途中で女性は「あらやだ~いらっしゃい。入って、入って遠慮しなくて良いからどうぞ。」と言って家の中へと招き入れた。

 通された部屋には、小学生くらいの女の子と中年の男が座って居た。女の子が楽しそうに笑いながら座って居るのを見て少し安心した。「始めまして、私は骨董店を営んでいます。七海 奈津夫(ナナミ ナツオ)と言います。」と男が自己紹介をして来た。それを聞いて女の子が「小学5年の紅林 紅葉(クリバヤシ モミジ)です。」と元気よく言って来た。「私は、雪影 恵子(ユキカゲ ケイコ)です。」と名乗って勧められるままに空いている椅子に座った。暫くして奥からジャージ姿の女性がペットボトル飲料を何種類か持って入って来た。「自己紹介は終わったのかな?私は美野里 晶子(ミノリ アキコ)と言います。宜しくお願いしますね。」「今日はカップを持って来て貰っているかな?」と聞かれたので持って来たマグカップを出して見せると「OK、好きなドリンクを入れて飲んでね。」と言ってペットボトル飲料を指さした。一番無難な緑茶を注いで一口飲んで間を置くと美野里さんが少し気まずそうに、今日はお茶会のオーナーが不在なので紹介は次回に参加した時にして貰う事となった。

 夫が心配していた勧誘や怪しい商品セールスも無く、お茶会の簡単な説明をして貰う事と成った。お茶会は好きな時に来て、来ているメンバーで好きに話しをする。普通に友達としているお茶会と同じみたいだった。自己紹介の代わりに持って来たマグカップの話しをした。「結婚前に使っていたカップで捨てられずに持っていて、お茶会をきっかけに久々に使ってみた」と話した。紅葉ちゃんは熊の可愛いコップを見せて、お茶会の時は必ず持って来ると言った。それをニコニコと笑顔で見ながら、七海さんは高級そうな茶碗を持ち上げては、高級茶器のレプリカですと言って笑顔を一層くずしていた。そして美野里さんはと見ると紙コップだった。私の視線に気が付いて「私はオーナーのアシスタントみたいな事をしていて、片付けとか考えてコレにしているの」と言って紙コップを持ち上げて振っていた。


UUX
UUX
Dec 05

雪影さん こんばんは


 ボラにたくさんのコメントを頂戴し有難うございました。

コップの物語、とても興味深く拝読させて頂いているさ中にサイト休止のお知らせで、とても残念です。

 雪影さんの物語も詩もとても興味をそそられていて目がはなせませんでした。

それだけにとても残念です。そしてとても寂しく思います。

 

 それからUUXのボラでクロエさんととても軽妙なタッチでコメントを交わされていてUUX拝読させて頂く時いつも笑みになりました。


 コップの物語もこれからという時に…UUXも参加させて頂こうかな?なんてわくわくしていましたのに、サイト休止はとても残念です。

 いつかまたお会いできましたら、ぜひUUXもコップの物語に参加させて頂けましたらと思っておりますのでよろしくお願いいたします。( “˙_˙”;)エッ!? 


 このサイトで出会えました事とても嬉しく思いました。

そして仲良くして頂きました事に感謝です。

そしてとても名残惜しく思います。


 今年もあとわずかになりました。

くれぐれもご自愛くださいますように。

そして益々のご活躍をお祈りもうしげます。


 来年が優しい一年になりますようにお祈りしつつ御礼のご挨拶とさせて頂きます。


 有難うございました。  UUX



Edited
UUX
Jewel of Comments
ジュエルJewel

「ぼらと彼」  第四章


平和というより何もすることがなかったので平凡な毎日が続いたが、まだギョロ目の猫は覗くし、子供も達学校の帰りには覗くのが日課になっていて、一日ゆっくりというわけにはいかなかった。

ここへきてまだ一か月と少ししかたたないのだから仕方ないけど、ギョロ目の猫はどうしても好きになれなかった。やはりギョロ目が来ると体ががちがちになっていた。それでもこの頃は彼が私の為に餌をもって来た時は私が餌を全部食べ終わるまで水槽の所についていてくれるので、その時だけはリラックスすることができた。でもまだあのギョロ目の猫が相変わらずうろついていたが、最近は私を見る目が少し優しくなったように思えたのは水を飲むにもそっと飲むようにになったからだ。

子供達はこの頃毎日のように私の所にきて何か話しかけるようになった。私はすこしずつ子供達になれてきて、この頃では子供達がきてくれるのが楽しみになった。最初は大騒ぎしていた子供達も私を覗く時はそっとねと優しい声で話かけてくれるようになった。私は相変わらず人間の言葉はわからなかったけれども、その声のトーンで少しだけ優しく話かけてくれる事がわかるようになった。

 ある日の事、子供達はもう一人の友達を連れてきて私に紹介してくれた。この子な、転向してきたばかりなんだ、友達になってやってくれよな。と彼らは私に一生懸命説明をしてくれた。都会風の垢ぬけた彼はとても寂しそうな顔に見えた。私は水の上で元気よくぴちっとはねて見せた。すると彼の顔が気のせいか笑いかけてくれたように見えた。

いつものように帰り道私の所に来る子供達だったが都会から移住してきた彼はいつも寂しそうだった。私はどうしたの?と聞いてみた。すると驚いた事に彼は私に話かけてきた。言葉はわからなかったけれども、少し涙ぐんでいるようにも見えた。私はせいいっぱい水槽の中ではねてみせた。彼は有難うというと涙を拭いて笑顔でまた明日といって帰っていった。それっきり彼の姿を見る事がなかった。いつも来ている友達の話だと病気で遠くの大学病院へ入院したという。こんな時人間の言葉が話せたらととてもくやしかった、


クロエ
クロエ
Dec 05

おはようございます。


 このお話も終わりですね、もっと展開があるかと期待していましたが、サイトも休止になるようですので、いい潮時だと思って読ませていただきました。

 やはり放流されたんですね、最初からこのパターンは予測できました、私が食べる事をあおった時の反応でそう確信していましたから。

 もう少しボラと釣り人の交流に物語を踏み込ませていたら、より感動的な終わり方だったかもしれませんが、サイトの休止に合わせれば致し方ないですね。


 それと自分の作品を駄作とは言わないように、読み手はそんな先入観を持って読むかもしれませんので、私は良い作品だと思いますよ、全体的に大雑把な事を除いては(笑)。

クロエ
Smiles of Comments
歓喜の人Song of Joy

初恋

  第八章 エピローグ


               完

雪影
雪影
Dec 02

 岩井さん・小林さん 御結婚おめでとう~。

 物語で書かれていない雪乃さとの馴れ初めと共に岩井さん二転三転する恋物語を満喫しました。全体を通して岩井さんが別れを相手に言わせていない所が個人的に好印象でした。恋愛って客観的に見ると冷静に判断出来そうだけれど、いざ渦中の人と成ると妄想と想像でグチャグチャに成るんだなと・・・また其処が物語として読んでいて面白いんですけどね。

 千綾さんも運命の人と出会えたみたいで、凄く幸せな気分で読み終わる事が出来ました。次回は雀さんが主役の物語とか、次回作も楽しみに待って居ます。

 最後に成人雑誌が雪乃さんに見つからない事を心から願っています~( *´艸`)

雪影
Crystal of Comments
天空の雪Heavenly Snow

お茶会〈スープ皿編〉

(はじめに)

 お茶会って開きますか?突然ゴメンなさいね。お抹茶を茶筅でクルクル掻き混ぜて…ゴホン、正式な茶会でなくて親しい者が集まって好きな飲み物を飲みながら会話を楽しむってやつです。正直、私は人が集まる所が苦手なので参加しようと試みた事さえ有りませんでした。そんな私が少し変わった?少し不思議と言った方がしっくりくるような想像でのお茶会に参加したらの話しをしますね。

 誰に誘われたという訳でもなく、自治会の集会で公民館へ行った時に目に入ったチラシがきっかけでした。地域サークルやライヴ コンサートの案内チラシに混ざり、明らかに手書きと解るチラシをコピーして置いてあったからです。字が大人の字体なので子供が悪戯で書いて置いた物でなさそうでした。気に成り持ち帰り家で読んでみると、【お茶会】お気に入りのカップだけをお持ち頂き、カップに纏わるエピソードを用意して頂ければ大変嬉しく存じます。参加費・会費等は不要なので、お気楽に参加して頂く事を心よりお待ちしています。の案内文と場所と時間帯と簡単な地図が書かれていた。

 家から遠くない場所だったけれど、何時も利用しているスーパー・マーケットと逆の方向で帰りに覗く事が出来ない事も有って記憶から消えようとしていた。夕食にグラタンを作ろうと棚からグラタン皿を取り出した時、結婚前に使っていたマグカップが目に入った。夫と揃いのマグカップを買ってから使ってなかった物だけど、捨てずに置いてあった。そうだ、このマグカップを持ってお茶会へ行ってみようかなと思い棚の奥からマグカップを取り出した。

 夕食の用意をしながら、マグカップの思い出などを考え、古新聞の間からお茶会のチラシを引き抜ぬいて場所を確認し行く道を検討した。マグカップを洗い、マグカップを入れる小さな巾着を用意した。さあ、皆さんもカップの用意は出来ましたか?それでは、雪影が考える少し不思議なお茶会へと出掛けましょうか!

UUX
UUX
Nov 30

雪影さん こんにちは


今回はお茶会ですね。

【お茶会】お気に入りのカップだけをお持ち頂き、カップに纏わるエピソードを用意して頂ければ大変嬉しく存じます」

 とても興味のあるお茶会になりそうですね。


それにしても雪影さんはちょっとした事をヒントに詩や物語を作りあげていくなんてすごいなあ♪(((#^-^)♪  

 雪影さんなら「お題」を出されたらすぐ素敵な色々が出来そうで、 それは特技かも。!!


 素敵な舞台の幕あけを楽しみにしております。



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