チッチーとヒャンリ (はじまり)
「チッチーは刺激的すぎるよ」
と、頭をくらくらさせたヒャンリが言った。
「まだまだ全然だよ。もっともっとゴォーゴォーするから、ついてきてよね!ヒャンリ」
チッチーは暑さの追及をやめる気はないようだ。
暑さを極めたい
それがチッチーの目標。
暑さの要素があったら見逃さない。様々な条件を掛け合わせ、多くの暑さを発生させてきた。
チッチーは「あたたかさ」。
熱を集めてあたたかく、暑くするのが役目。
だから夏はチッチーが大活躍の季節。チッチーの造りだす暑さは年々たくましく、大きくなっている。もう、夏にとどまらず、あたたかさが動きだすまでになった。
でも、この惑星は暑くなりすぎているような。
極めることは素晴らしい。それに難しい。
なにか、ひとつのことに向き合い続けるのは難しい。
そのことだけに心血を注ぎ成果を出し続けるなんて、並大抵ではできない。
でも……
極めたものが周囲の環境にあっていなかったら、どうなるんだろう?
チッチーが言う"もっともっとゴォーゴォー"になったら、この惑星は、どうなるんだろう?
ヒャンリは気が気でない。
僕の造る寒さが弱々しくって、チッチーの暑さの影響が長く続いてるのも気になるし。
(つづく)
わじまさま、こんばんは。
チッチーとヒャンリのキャラクターが
愛嬌があり彼らのやり取りを微笑ましいなと思いました。
チッチーのやる気が凄いですね。
リアルの世界の暑さが猛烈なのを
頭に思い浮かびました。
これからどのように展開されていくのか楽しみに待っています。