朝顔(物語版)
真夏の暑ささえ届かない部屋での眠りを揺り起こすのは、夏の気温を上げるのに一役も二役も買っている
蝉たちの目覚まし合唱。
止める術のない目覚ましと朝に目覚めて起きてからのルーチンに引きずられながら心と体を庭へと出してみると
蝉の鳴き声にも涼しげに朝露光らせ澄ましている朝顔に「おはよう」と声を掛けられた気がして
朝早くから元気過ぎる太陽の日光ミストが降り注ぐ中で「おはよう」と声に出して挨拶を返した。
朝顔の朝露が消えぬ間に日に光る如雨露からの噴水をどうぞ堪能あれと涼を誘う。
俺にも挨拶しろと威張っている太陽を背に薄っすらと汗ばむ私へのご褒美は、お気に入りのシャンプーでの朝シャンだよね!
冷たいシャワーの刺激と大好きなシャンプーの香りが心地いい朝へと誘ってくれる。
果肉ジャムが乗ったトーストとブラックコーヒーが少しずつ目覚める頭の中に詩を綴っていきます。
朝顔
おはよう
夏の朝を涼しげに知らせる朝顔さん
おはよう
今朝も元気過ぎるほど威張っている太陽さん
朝顔と私には日光ミストじゃなくて
冷たいシャワーが欲しいかも
朝顔には太陽の光に輝く如雨露からの噴水を
薄っすらと汗ばむ寝ぼけ気味の私には
朝シャンの冷たい刺激と
お気に入りの香りが心地いい
おはよう
もう明日の夏の準備を始めている朝顔さん
おはよう
いつも何処かで夏全開の太陽さん
もう朝顔は明日の夏の準備を始めているけれど、私は蝉の合唱をBGMに部屋の温度を下げながら夏の朝の微睡に身も心も漂わせて、此処からは見えないけれど、いつも何処かで夏全開の太陽に向かって「おはよう」と挨拶をする。
今日も30度を超える夏を乗り切るぞと気持ちだけは前向きな一日の始まりです。
(終わり)
早速覗かせてもらいました。
暑さも峠を越した晩夏の夕暮れ、ヒグラシが一匹庭の木で鳴き続けている、もう仲間など居ないと思うのに、そんな事はお構いなしに、ただ与えられた時を精いっぱい鳴き続けていた、そして明日はもう土に返っているのかも知れない。
あなたの爽やかな詩に不似合いな言葉ですが、今日夕食の時に感じた事を、あなたの詩を読んでふと思い出し、綴らせていただきました。