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物語

公開·12 メンバー

クロエ

Smiles of Comments

歓喜の人

Song of Joy

初恋


 第七章 決断


クロエ
クロエ
Nov 27, 2024

雪影さん、おはようございます。


 この時幾度もの手紙で千綾さんの気持ちが私一人に向いているわけじゃない事を感じていました、新しい自分の世界に踏み出そうとしていることも、そして会えないから彼女の中で私の存在がどんどん肥大化、偶像化していることも感じていました、このままだと、仮に逢える事が有っても必ず現実の私に落胆する、それに彼女ももう少女のままではない、男性の性と言うものも分かってくるはずだから、彼女をこの空想の世界から早く開放しなければ、という思いと、私自身この苦しみから逃れたい、そんな思いでした。


 雪影さんの詩のようであれば私は辛いのですが、千綾さんはこの時過去の思いに引きずられていて、わたしとの絆は天へ向かう蜘蛛の糸ではなく、現実へ向かわせない足枷になっていたと感じます。


 そして唯一の救いが雪乃さんの天然の惚けた言動でした、私の心もそばに居る雪乃さんに向かい始めていた、だから私も千綾さんから独立できた気もします。


 次が最終章です、もう結論はご想像通りだと思いますが、わたしなりの報告です。

雪影

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天空の雪

Heavenly Snow

(はじめに)

 この物語は、私の物語「鍵」を読んだ夫が逆の展開の物語の書き方も有るのではないかと言ってきた。私の逆の展開とは?の疑問に対して、夫が説明してくれたのですが解り難いから具体的に書いての言葉に応えて書いてくれた物語です。夫はコップに水を入れているだけの面白くも無い物語だと言っています。確かにコップに水を入れていますが、それだけの物語に思えなかったので本人の許可を得て、グループで公開します。読んでみてコップに水を入れているだけの物語か感想を聞かせて貰えればえれば嬉しいです。宜しくお願いします。

 

物語コップ

 

 世界は静から動へと移り変わっていった。動の副作用で時間が流れ始めた。時間の流れは動に加速を齎(もたら)した。加速を伴った動の世界は神と称される者によっても止める事が叶わぬものと成った。気の遠くなる時間の流れの中で動は知を生み出した。知は、水を好む物・土を好む物・移動を欲す物・移動を拒み根を張る物の全てに等しく備わった。動の世界は、やがて選別を始めた。後に弱肉強食と言われるシステムだが、それほど確固たるものでは無かった。各々(おのおの)の動が仲間を増やしたいが為の同属の中での選別であった。動は種別的な選別を始めた。数に特化・力に特化と選別により動の個性が際立ち、やがて空を好む動が現れ、そして選別に知の特化を選択する動が現れた。知を特化させた動は、動なる世界で静を造り始めた。動の世界で静は、過去の遺物かと思われたが、知を特化させた動を揺るぎない位置に置くに十分な要素であった。言えば道具だが他の動を攻撃する物でなかった。それは器だった、器に名前など無いのでコップと呼ぶ事にしよう。知の動の中にコップに水を入れる動が現れた。それを見ていた動達が驚嘆した。手で持てなかった水を手で持つ事が出来た事に。水を注ぐ動はコップに水が満たされ溢れそうに成っても注ぐのを止めなかった。溢れ出る水は、やがて新たな力を生み出した。その力を感じて動達は、水を注ぐ動を天才と崇めたが、水を注ぐ動は自らを狂だと主張した。やがてコップは大きく更に大きくと造り替えられ、注がれる水の量も増やされ漲る力も大きなものとなった。やがて大きな力は、世界をも壊さんばかりに膨大となり、知の動達は力を持て余し困り果てて神に頼み込んだ。世界が動へと変わり時が流れ始めた時点で神に世界を止める事は出来なく成っていた。いつまでも水を注ぎ続けているのは自分達なのに、知を強化した動達は、それに気付く事無く神に祈り続けるのだろうか?世界崩壊へと導く水を注ぐ動を天才と崇めながらコップは今でも大きな物へと造り替えられている。

雪影
雪影
Nov 25, 2024

 作品「煙草」をアップしました。作品の中でも書いていますが、トントンと煙草を叩くのは癖ではなかったんですね。缶入りピースのイメージはそうです。濃い青に白い鳥のマークハトだったんですね。そっか平和のピースか~。

 結構、タールとニコチン量が多い煙草だったんですね。クロエさんも煙草を吸ってたんですね。

クロエ

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歓喜の人

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初恋


 第六章 恋の女神の気まぐれ


UUX
UUX
Nov 23, 2024


クロエさん こんにちは


岩井武志君…いよいよ期待マックスですね。

でも千綾さんが受験当日よりによって盲腸になるなんて…神様過酷ですね。

武志君も千綾さんもいたたまれない気持ちだったんではないかと思います。


所で武志君の部屋は男の人が好みそうな本が色々あったようですね。๑˃̵ᴗ˂̵)و 

武志君としてはその部屋の隅々までそんな本が見つからないように処分するのに随分気をつかったのでしょう。彼女が来るという胸ドキと早く片付けなきゃで気もそぞろに東京駅で待っていたのに…


そんな中名古屋からの急な知らせ…悲しいよね。

それは心配と会えない気落ちと、どう家に帰ったかさえ分からなくなるのは当たり前の事。で…千綾さんは武志君に会わずに実家へ…運命のいたずらとは言え過酷ですね。その後彼女は信大を受けたのでしょうか?

そしてその後武志君と千綾さんは???


早く次回を…でも一週間たたないと無理か…このサイト何とかならない??ってサイトの問題じゃないですよね。

TVの続きドラマを見ているようなもので…歯がゆい思いで拝読しています。

UUX

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ジュエル

Jewel

「ぼらと彼」  第二章


 私はこの狭い塀と吊り上げられた時の疲れで泳ぐ事も出来ずだた浮草のように浮かんでいた。暫らくすると又彼がやってきて、浮かんでいる私を見ると驚いたように大丈夫かと声をかけてきた。しかし疲れ切った私は返事の変わりにちょっとだけ尾ひれを動かすのがやっとだった。彼はそんな私を見てああよかった、生きていたんだねと優しくいってくれたが、魚と人間では言葉など通じるはずもなく、それでも彼の顔は私が生きていることで安堵の顔で暫らく私を見ていたが、そうだ餌をやらなくちゃというと又どこかへ行ってしまった。

 暫らくして戻ってきた彼は私のいる水槽にもって来た餌を放りなげると、食べるかなという顔をして水槽を覗き込んでいた。まだどこか幼顔の残る顔ではあったが目がとてもやさしそうな目をしていた。私が餌を一口ぱくっと飲み込むと彼は「あ!」と声を上げて嬉しそうな顔で私にしきりと何か話しかけてくるのだけれども、私には人間の言葉など全然わからなかった。それでも彼は一生懸命何かを言い続けた。お腹がすいていたせいもあって、私はばらまかれた餌をほとんど食べてしまった。そんなわたしを見ていた彼はほっとしたような顔でまたどこかへ行ってしまった。

 あいにく空は今にも雨が降り出しそうな雲行きでいつもなら河口にみんな集まるのに、私はこの大きな塀の中ではどうする事も出来なく、ただどんよりとした空を見ているより仕方なかった。遠くで雷が鳴りなじめた。私は雷が苦手でいつもは仲間が笑いながら怖くないようにと私の周りに集まってくれるのだけれども、この塀の中は私一人だけだったので、私は怖さで固まった石ころのようにぎこちない姿で一人涙していたが、魚の涙なんて人間にはわかるはずもなかった。

暫らくすると彼が駆け足で私の所にとんできて、怖かったねと優しい言葉をかけ、大きな水槽を屋根のある物陰の所まで運んでくれた。

彼のはぁはぁという息使いが水槽に伝わってきて思わず我をわすれて大丈夫?と彼に声をかけた。すると彼は私の言葉がわかるようににっこりをほほえんで私を見返してくれた。私は嬉しくなって水槽の中を元気よくおよいで見せた。それを見た彼はよかったねと拍手を送ってくれた。


雪影
雪影
Nov 24, 2024

ボラちゃんが食べられてなく良かったです。

クロエさんの川柳には、食べ物でありませんの注意書きが貼られてました。😅

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