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フォーラム記事

新垣 裕華
2024年8月08日
In 詩
自分を罵るのが、何とも楽しい、 こんなにも自分を愛しているはずなのに、何故? 私は自分が好きである、半ば他人と感じる程、 顔も美しい、好きである、 声も心地よい、好きである、 首も綺麗、好きである、 肌も白い、好きである、 瞳も大きい、好きである、 心構へ、斜に構え、人の物をあたかも自分の物のようにあらわす心構へ、 嫌いである。私は私の心が嫌いである。 一を否定されただけで十を否定されたやうな気持ちが嫌いである。 人を愛し、愛されたいと言ふ割りには、独りよがりの自分を躾けない自分が嫌いである。 私は、身と心が離れ離れである。 私の心は身を愛し、私の身は心を嫌う、 私の身が私の心を罵り、病んだ心に鏡に映る我が身を見せる、 何とも美しい。これが私か。錯覚する、映るのは私ではなく傀儡なのに、 私の身は元の心の主へ、私の心は元の身の主へ、戻ることを願ふばかり。
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新垣 裕華

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