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フォーラム記事

クレセントムーン
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2022年12月06日
In 詩
夢をみたよ いい夢だった たとえ ハッピーエンドで なかったとしても 夢みることなど わすれていたのに またこんなにも 胸焦がす 夢をみせてくれたのは いったいだれ? だから ただ ありがとう そして 次の夢は いっしょに みませんか 同じ時間に できれば 同じ熱量で また 真新しい夢を 今度ははじめから 隣にいるよ 夢みるときも 夢からさめても
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2022年11月16日
In 詩
もういくつの月を きみとともにみただろう 輝く半月を見てきみは こんなにきれいな月はないから 犬と一緒にお月見したら? と言い残して帰っていった きみのお月見は いつも 満月である必要も 長月である必要も ない あの日 公園で 犬とみあげた空には、 発光したレモンのような月が すこしだけ 小さくなって 浮かんでいた その月をめでながら マドレーヌを食べる マドレーヌを見つめる 犬の瞳も 月に負けないくらい きらきらと輝いていたっけ 月とマドレーヌ 月と犬 そして 十四夜ですらない 晩秋のお月見は すこし肌寒くて でも  じんわりと しあわせだったから 今度はきみも、 さそってみようかしら?
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2022年10月28日
In 詩
月のみえない夜は 星たちに願いをかける だれかの苦しみがおわるように だれかの幸せがつづくように 月のみえない夜は ひっそりと世界をながめる おそろしいことも うつくしいことも あふれている この夜は きっとだれかの朝と そしてその朝は きっとだれかの夕暮れと つながっている 月のみえない夜は 星たちに祈ろう だれかの苦しみが だれかの喜びに かわらぬように かなしい涙は 一つ残らず かわいて うつくしい虹に かわるように このつながった 空のしたから
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2022年10月10日
In 詩
ふたり並んで歩いた あの古い街角 街路樹が鮮やかな秋色に 通りを染めていた あの日のあなたの横顔 くすんだ色の ジャケット 遠慮がちな笑顔 差し出された 手のぬくもり 昨日のように忘れない レンズ越しの静かなまなざし すこし前のめりに歩く癖 たばこで膨らんだポケット 今でもそんなふうに どこかを 歩いている気がして まだ 気がつくと 探している バス通りの 小さなベーカリー いつも自転車が止まっている本屋 角を曲がったところにある 昔なじみの豆腐屋 あなたがわたしの すべてだったころ 今も かわらない この街を 今は ひとり あるいてゆく ここはもう あなたの いない街 わたししか いない街 わたしたちが いた街
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2022年10月02日
In 詩
レモン色の みかづきが こだちの中から 笑いかけた夜 月のような あなたのえがおを おもいだして ほほえんだ 太陽のように あたたかく あの月のように おだやかな それは とわにひかる ともしび この道の みちしるべ どんな夜でも
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2022年9月22日
In 詩
なつかしい場所にかえる それは魂がかえる場所 毛布のように あたたかくて なみだなど すぐに乾いてしまう場所 けれどもその場所に 住所はない ちいさな交差点を すこし進むと あらわれる 秘密の小道 ダルメシアンたちが守る庭を ながめながら歩いた 黒光りする 舗装したばかりの路 晴れていても少しほの暗い 竹林沿いの裏道には ときおり風が さやさやと 通りぬけ 細長い葉をゆらしていた わらい合いながら 走った  そんなたくさんの道たちを 通りすぎると いつしか あなたは わたしの かえる場所となっていた わたしの魂は今も あのなつかしい場所にかえる きっと このさきも ずっと
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2022年9月15日
In 詩
星の河をわたってゆこう あの三日月の舟にのりこんで 流れる星たちは サーチライト 彗星の羅針盤を しのばせて 夜明けには きっとたどりつくよ 航海図は あの星座たち 惑星をひとつ 味方につけて 銀河の海へと 漕ぎ出そうよ ひとりきりでも だいじょうぶ くらい夜でも だいじょうぶ 今夜見上げた夜空から またたく星が そう ささやいた
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2022年9月10日
In 詩
ベールのような雲の合間を くぐりぬけていく満月が やさしく 夜空に舞う夜 くっきりした白い雲は そのまわりを 大きな鯨のように ゆっくりと 泳いでいる この月の 透明な ほほえみと 離れた場所で 意志を秘めたようにかがやく あのシリウスを かなたで暮らす あなたの夜空に そっと とどけたい
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