オランダ坂を歩く足元に
コスモスの花が揺れる秋の午後
坂道のベンチに腰をおろした
白髪の老女
身振り手振りで話すその人が
にっこりほほえんだ横顔は
どこか母に似ていて思わず
声をかけてしまいそうになった
目の涙がこぼれない様に
秋の空を見上げればそこには
白い綿菓子のような雲が
流れていた
はじめて訪れたオランダ坂は
柔らかい秋の陽が石畳にそそぎ
2~3才になる少女が母親の陰から
にっこりほほえんでいた
ふと思い出すあのオランダ坂は
今もコスモスの花がきれいに
咲いているでしょうか
あの白髪の老女は
今、何をしているでしょうか
大声で「お母さん」と呼びたかった
あの優しそうな顔の人は
きっと、母と同じ名前だったかも
淡い追憶が母親とイメージが重なっていくところに温かみを感じました。
UUXさん、こんにちは。
母に対する想いを感情ではなく、風景を通して語られてる詩だからか、余計に母にへの気持ちが溢れ出ているように感じます。
UUXさん、こんばんは。
お疲れ様です。
オランダ坂 ....
かつて訪れた、その地が、あなたにとって、かけがえのない思い出の場所になっているのですね。
情趣に富んだ風景の中で、出会えた一人の老女を目にした時の、あなたの中に溢れ出した思い ....
『大声で「お母さん」と呼びたかった』と ....
清らかな心と言葉で綴られた、この詩の愛惜の情に触れて、私もまた、涙せずにいられませんでした。
あなたの、どの詩も素敵ですが、この詩は、特別に好きです!
ゆめの
UUX様、こんばんは。新作お疲れ様です。
「母親と同じ名前だったかもしれない、何処か母に似ている人」…。切なさとお母様に対しての想いに泣きそうになります。コスモスの花の記載が、曲の「秋桜」を思い出させ、個人的にはさらに「母親に対しての想い」が強調されました。
今回も温かい詩をありがとうございました…。
オランダ坂、という存在は初めて知りましたが、とても感動し、胸打たれました。
その風景が実際に見えるような、素敵な言葉でした。
uuxさま おはようございます
私も、この詩のような経験が
ありまして、読んでいて
胸打たれました。風景の描写、
優しい語りに、心洗われる
思いです。感動しました。
坂の多い長崎のオランダ坂が目に浮かぶ様な作品。自分もオランダ坂を歩いている様な気持ちで読みすすめると、母親に似た老女や母親に隠れる少女との出会いがあって、老女に自分の母親と重ねる思いが、坂を上り歩く様に胸に込み上げて来る感じが素敵だと思いました。秋の季節をロマンチックに感じれて、読んだ後の余韻まで好きになれました。
私のオランダ坂の思い出と言ったら、最初に長崎ちゃんぽんが浮かぶで来ます。ロマンチックには程遠いな~オランダ坂へ行ってみたくなったな~。
こんばんは。
何とも優しい詩です、UUXさん独特の視線と語り口がまるで童話を読んでいるような懐かしさと優しさを感じます、UUXさんの詩に出てくる子供たちは皆可愛らしくて好きですね、まるで幼いころの私の様、わはははは!!。
ちょっと冗談を言ってしまいましたが本当に優しい詩でした。