たった1色のワンルーム
オルゴールのサウンド
一命を取り留めた
枯渇した花瓶 造花は捨ててしまえ
毛布は少女の生を知る 温もりを覚える
左手は右手に恋してる 絡み溶かし祈禱
すしゅりと挿す
見舞いにと手折ったニ輪
簪の花 華 ほら
髪をさいて 耳あたりに留まる簪
やわらかに濡らす 生の燈 飽和する君
花嵐のフレンチカンカン 彼女に色彩を
脈を得ることは、もうできないけれど
何故か胸が高まって仕方がないんだ。
きみの名前はスミレだよ。
これは今はなき男が捧ぐ純恋歌だ。
たった2人のワンルーム
たった1人のワンルーム
松上桂矢様 こんばんは
「きみの名前はスミレだよ。
これは今はなき男が捧ぐ純恋歌だ。」
ここまで読み進めた時、この二行に二人が愛しあった証に胸が熱くなりました。
「そして彼女は夢から覚める」
彼女の心中はいかばかりだったかと…
I shall see you!
この詩を読み終わり改めてタイトルを思った時、愛するとは…について深く考えさせられた詩でした。