風は吹き風車はからから回る。私は独りその音に耳を澄ます。風は吹き艶やかな髪は揺れる。瞳の先には雄大な積乱雲。成長を謳うあの白い雲は私の矮小さをひしひしと思わせる。風は吹き時は過ぎる。風は吹き私はありのまま。私は詩人を装う普通な人である。風は吹き貴方を想う風は吹き風車はくるくる回る。
Galilel さん
おはようございます
はじめまして UUXと申します
詩拝読させて頂きました。
このタイトルから一青窈のかざぐるまを思いました。
その場所から動かないかざぐるまですが、そのかざぐるまは擬人法を用いている作者でしょうか
そしてかざぐるまを中心にした諸々を淡々とつづられていて、その中でも
「私は詩人を装う
普通な人である。」
という一文がとてもユニークだと思いました。
「風は吹き
風車はくるくる回る。」
風が吹き風車がくるくる回るように作者は変わる事がなくても、世の中はかわっていく
そして変わっていく世の中に翻弄されていく
「風は吹き
風車はくるくる回る。」
冒頭にも出てきたそして何回も繰り返されるこの言葉にどうする事も出来ない自分がいる
そんな切なさも感じた詩でした。