僕の住む街に雪が降るまつ毛の上で休む間もなく空から落ちて来るものはどうして冷たいのか答えが欲しい訳じゃないのに掴めなかった手がいま僕の体温を奪って消えていく雪のように君のことを思い出すふわふわとした記憶が重なるだけで僕の知らない場所に君の未来があるそのことが優しくて寂しくて白く生まれ変わるために足りない光を探せるような冬が寒くても暗くても僕等はきっと繋がっていて傷だらけの空を見ている
螢さんへ
やわらかに降る雪が、融けていく様と、恋人との関係が、やがて淡い思い出へと変わってゆく作者の心情を、投げやりでない優しさと、丁寧な言葉を重ねて描いていくところが、ああ、やっぱこれ螢さんならではの表現だなあって感じました! YUMENOKENZI
とても言葉のひとつひとつが優しくて、心がなぐさめられるような気持ちです。素敵。