遠い、遠い 届かないから こっちにおいで 手の届くところまで近づいてきて もっともっと 近くなきゃ、ふれられないよ 遠すぎて この声もまるで独り言

夢たちが、ようやくたどり着いたうつつ ここは無限の世界 無限は、人の目　人の心 これまでの道のりを根掘り葉掘り 勝手な未来への懸念をあれやこれや 喧騒が止まらない 夢たちは 誰かにとっては感動的でも 誰かにとってはいぶかしく 使い方によっては素晴らしいが 使い方によっては怖ろしい だから喧騒の的になる 見極めが肝心　それは 夢にとっても人にとっても、同じこと さて、どこまで受け入れる？

たくさんの人がありえない事を思い描き たくさんの人が絵空事を実現しようとしてきた うつつに絡まれ、転びもするが 一心に進み続ける 夢がたどる道のりは あまり知られることがない 見えなくても、聞こえなくても それぞれに過程がある ほのかな想いの中から生まれた夢は 現実を浴び あるものは、より強く輝き あるものは、うつろになる

夢は想うもの 　　願うもの 　　実現するもの 手に入れたいと意識したときから 実体を持ち始める あとは進むだけ 進む道を決めるだけ これは高潔さを求める道か それとも、なりふり構わぬ道か 夢と自分に後ろめたくないよう進んでいけ

夏になると乱れに乱れた なにがしかの神経のせいで 平常心が、平常心を失う なにをしているんだ そんなことでどうする 私の平常心は、君の平常心にかかっているんだぞ！ 全て暑さのせいです 昼夜を問わずまとわりつく暑さのせいです 暑さは恐ろしい 動いても止まっても逃れられない 平常心が失った、平常心のために 私は乱れに乱れる 思考も 時間感覚も 食欲も平常を失い 夏におののき 暑さに七転八倒 秋になったら戻ってきてね 平常心

ぼくは“上の子”なので かまってもらえなくても我慢します “下の子”が眠って、お膝があいたときに ぼくもお膝にのせてもらえるかな ぼくは“上の子”なので “下の子”を守ります 何かあっても、動揺はおしころし 大丈夫だよって伝えます 僕は“明るい”ので 怖い時も、悲しい時も、辛い時も 笑える皮肉や冗談事にしてやります 笑わせて、笑って 気持ちをほぐします 僕は“強い”ので 自分のことは自分で決めます 判断の過程、結論も行動もすべて僕の責任です どうなろうと弱音ははきません 僕は“優しい”ので 無茶は言いません 愛する人が忙しいというなら、余裕ができるまで待ちます じっとじっと待って 心に浮かぶ感情は体の奥底にしまい込みます でも、そんな“僕”どもは本当の僕ではありません 伝えてこなかった感情が今になって僕を蝕みます 結局、僕は子供のころのままでした 同じ渇望を抱えているだけで成長していなかった どうしたら伝えられる人間になるんでしょうか どうしたら自分を助けてやれるんでしょうか

今どこに居るのか、分からなくなった 道はいろいろに伸びているけど どこに繋がっていくんだろう そんな風に悩んで、ここから動けない 足がすくんだまま、ずいぶん時間も経った いつか心が決まる日もあるかな 力強く踏み出せるようになるかな 進むことには意味がある 実行に移せるのは大きな力だ 行動力の素晴らしさは 行動できるたけの凄まじい熱量があることと 行動により沸き上がる自信を得ることにあると思う 進め進め 動けるだけ動け 短絡でも頑固でもいい、進め 身動きがとれなくなる前に 踏みとどまるのが思慮深さとは限らない

たたずむなら日陰で 陽気な陽射しは、刺激が強すぎる だからずっとは浴びられない 穏やかな陰から見えるくらいの光なら 安心して眺められる 陽射しを取り込めない生き物もいるんだよ 陽射しを吸い込み、強く強く生きるあなたに それを上手く伝えることができない あなたは、この会話をどう思っているんだろう あなたは、この違いをどう思っているんだろう あなたから、私はどう見えているんだろう

一日の中で最高に幸せなのは 布団にもぐって「おやすみ」と言う瞬間 嬉しくて嬉しくて なんだったらハイタッチとかできるくらい、いえーい！な気分 今日も無事におやすみできますように 眠るの苦手な人も 起きるの苦手な人も みんな、みんな ゆっくり「おやすみ」を迎えられますように おやすみなさい

私にとって恋愛は 吹き出物ができたり お腹を壊したり 頭痛が頻発するほどの 不安と寂しさを耐え抜いた末に 一滴の幸せが得られる現象です それは本当に、ただの一滴 アロマオイルをぽちょんと垂らしたような一滴 心地よい香りで精神が満たされて 徹底的な幸福をもたらす でも、だんだん薄れるのです