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フォーラム記事
星と社会。
2025年3月21日
In 詩
押し入れ、隠し通したいつかの金と
ジャケットのポケットに忘れた希望
心の隙間でクシャクシャになってた夢も
今朝の夢のこと
今はもう、聞かなくなったどこかのバンドの
世界の果ての、ロックンロール
寂しげな朝焼けが、ビルの隙間を抜け出して
アナログ・サウンド、始まりの音
新世界の季節の和音
アナログ・サウンド、新世紀の幕開け
コンクリートの先、嵐のあと
おとぎの国の、よくある希望のお話し
車の雑踏、行き交う人々
傘を忘れて夕凪の想うままに
書き留める弱い魔法。
この先の、アスファルト
窓を覗いて
どこかへ行こう、気が済むまで
傷だらけのガラスを超えて
アナログ・サウンド、窓辺の音
君の瞳、青天の霹靂
アナログ・サウンド、この街を抜けて
君と僕の、新世紀の幕開け
魔法の国ではないけど
車の雑踏、退け合う人々
傘を閉じて、過ぎ行く季節を追って
積み上げる淡い魔法。
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星と社会。
2025年3月07日
In 詩
情報過多で固まる右肩
砂を噛んで、明日を予測
僕には何も分からない
砂漠みたいな心を抱えて
砂を噛んで、指を舐めてる
時間が過ぎてる
昨日みたいに、日が落つ。往々にして
孤月もどきは、取り乱す。散々な夜
飛行機の受信した電波、端のダイオード
召喚、宇宙の果て、この目の前に
混乱はいらない、焦燥はいらない
渇望の産声は必要ない
それが答えで、
そうして、成れの果て
孤独を撫でて、未来を計測
長針はいつも不機嫌
孤独を愛でて、宇宙を見ている
時間が伸びたり、縮んだり
明日みたいに、不確か。幽々、浮かぶ
春風、彼方で靡く、銀河系のモノトーン
召喚、稀代のマジシャン、この目の前に
観測する宇宙の果てと、止まないサイレン
トリック無しで、消えてしまえば。
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星と社会。
その他
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